◇3◇ ページ3
有「良い部屋が見つかって良かったね」
俺のアパートへ帰る道を二人並んで歩く。
夕方とはいえまだ明るいから手を繋ぐのは恥ずかしくて出来ないけれど
少し手を伸ばせば触れられる僅かな距離。
ふふふっ、と漏れる小さな笑い声も届く。
伊「大ちゃんが喜んでくれて良かった」
有「いのちゃんは?」
いつも第一に俺の事を考えてくれて嬉しい半面、いのちゃんはそれで良いのかと気になることもあるんだよ?
伊「俺はプロポーズを受けてくれた時点で頂点だからね。
それに、大ちゃんがいれば一畳の部屋でも大丈夫」
有「さすがに狭すぎるでしょ(笑)」
伊「それだけずっと、大ちゃんを感じていられるもーん(笑)」
たぶん冗談、だけど、
いのちゃんとなら部屋が狭くても大丈夫なのかもしれない。
現に今の狭い部屋でも窮屈には感じていないのだから。
二人で暮らすんだし色々と整理しないとな…
いのちゃんはここへ移るときに最低限の物以外は捨ててしまったか実家へ預けたから段ボールに詰めるものはあまりないけど、心配性な俺は物が多く捨てられず……
空き時間に少しずつ引っ越しの準備をした。
そうして一ヶ月後には新居へ移った。
伊「家具揃えないとね!」
荷物がある程度まとまると待ってましたと言わんばかりに某ホームセンターへ連れ出された。
有「使ってたのがあるよ?」
伊「新婚なんだから二人で選ばないと〜!」
“新婚”
その言葉を最近よく使ういのちゃん
その響きが嬉しくて、にやけそうになる顔を抑える俺。
伊「やかん買う?」
家庭にありそうなものをアレは?コレは?と持ってきては俺に却下されて戻しに行く。
その足取りは落ち込むことなく上がる一方で
いつの間にか俺もそのテンションにのせられていた。
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やぶありLOVE(プロフ) - このお話のその後とか、何年後がみたいです! (2019年10月26日 13時) (レス) id: 08447510d0 (このIDを非表示/違反報告)
綾李里(プロフ) - 藍那さん» 藍那さん、入り込んでいただけましたか?!嬉しいです(TT)私も本当はハッピーエンドにしたかったので続きが出来たときにはまた是非遊びに来てください! (2019年6月5日 9時) (レス) id: de124f99ac (このIDを非表示/違反報告)
綾李里(プロフ) - ムニムニグミさん» ムニムニグミさん、感動だなんて恐れ多いです(T-T)続きが出来たときにはまた是非遊びに来てください! (2019年6月5日 9時) (レス) id: de124f99ac (このIDを非表示/違反報告)
綾李里(プロフ) - みるくちぇりーさん» みるくちぇりーさん、楽しんでいただけていたら幸いです!続きが出来たときにはまた是非遊びに来てください! (2019年6月5日 9時) (レス) id: de124f99ac (このIDを非表示/違反報告)
綾李里(プロフ) - ミーオムさん» ミーオムさん、ありがとうございます!続きも書けるように頑張ります! (2019年6月5日 9時) (レス) id: de124f99ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綾李里 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/a_cat_hp/
作成日時:2017年12月31日 8時