◇5◇ ページ17
＿＿＿＿cn.side
ほぼ自宅化してきたソファに寝そべり来る途中に購入したらしい情報紙に目を通しながら楽しそうに声は弾んでいる。
「どこがいいかな〜？
ロマンチックなところにする？
向日葵畑とか！(笑)」
手の止められたページを見せて、
そこにはこの時季に珍しい向日葵畑の写真が載っていた。
綺麗だけど、何で態態向日葵なのかな？
「何で向日葵なの？」
「向日葵好きでしょ？」
目を細めて向日葵を眺める顔は幸せそうですぐに勘づいた。
「そんなこと言ったことないけど……それって先輩のk」
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙｯ
僕の声を遮り鳴り響く携帯にビクッと体が反応する。
「電話〜？誰だろ？
あ、光だ……ちょっとごめんね。
もしもしぃ？
っ……ちょ、何？何怒ってるの？」
リラックス仕切っていたいのちゃんが体を起こして焦った声を出す。
「どうしたの……？」
「光なんだけど怒ってるみたい？」
相手に聞こえないようにマイクを手で押さえて小声で状況を説明された。
近くへそっと耳を当てようとすると…
「聞いてんのか伊野尾！」
スピーカーにしていないのにスマホから大きな声が漏れた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿yb.side
大ちゃんと別れたあと光は明らかにイライラしていた。
「薮、俺伊野尾に電話するわ」
言うと思ったよ。
俺を横にすでに手にはスマホがある。
「……よし、繋がった」
すぐに警戒心の全くない声が聞こえてきて
マズイ、と思ったときには…
「ざけんなや！お前何やってんだよ！！！」
光の叫び声が響いていた。
家じゃないのだから少しは落ち着かないと通行人に変な目で見られる。
だが、お酒も入っているせいでブレーキが効いていない。
「聞いてんのか伊野尾！」
「光、ちょっと貸して？」
「やめろよ薮、今俺が！」
仕方なくその手から無理矢理スマホを奪って自分の耳にあてると口を尖らせて大人しくなった。
「もしもし、伊野尾か？久しぶり」
『あれ、薮？久しぶり』
毎日のように一緒にいたのが昨日のことのように思い出される声。
それも数年ぶりに聞くもの。
本当は思い出に浸りたいが今は無理だ。
「突然悪いな」
一応の詫びの言葉を口にすると、
「薮が謝ることねえじゃん、伊野尾が悪いのに」
と拗ねてしまう光に気を取られている。
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やぶありLOVE(プロフ) - このお話のその後とか、何年後がみたいです！ (2019年10月26日 13時) (
レス) id: 08447510d0 (このIDを非表示/違反報告)
綾李里(プロフ) - 藍那さん» 藍那さん、入り込んでいただけましたか？！嬉しいです(TT)私も本当はハッピーエンドにしたかったので続きが出来たときにはまた是非遊びに来てください！ (2019年6月5日 9時) (レス) id: de124f99ac (このIDを非表示/違反報告)
綾李里(プロフ) - ムニムニグミさん» ムニムニグミさん、感動だなんて恐れ多いです(T-T)続きが出来たときにはまた是非遊びに来てください！ (2019年6月5日 9時) (レス) id: de124f99ac (このIDを非表示/違反報告)
綾李里(プロフ) - みるくちぇりーさん» みるくちぇりーさん、楽しんでいただけていたら幸いです！続きが出来たときにはまた是非遊びに来てください！ (2019年6月5日 9時) (レス) id: de124f99ac (このIDを非表示/違反報告)
綾李里(プロフ) - ミーオムさん» ミーオムさん、ありがとうございます！続きも書けるように頑張ります！ (2019年6月5日 9時) (レス) id: de124f99ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾李里 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/a_cat_hp/
作成日時：2017年12月31日 8時
