◇4◇ ページ16
＿＿＿＿in.side
大ちゃんと住む家を出て近くの公園で色々と頭の中を整理してこれからのことを考えた。
このままでは…うん。
次第に暖かい日が差してきて人通りも多くなり鞄を抱えてぶらぶらと歩く。
街路沿いのお店で必要なものを揃えて夜になるのを待って侑李の家へ向かった。
「ただいま〜」
「おかえりなさい」
合鍵を使って入れば帰りを待っていたように侑李が出迎えてくれた。
適当に詰めてきた鞄も侑李が奥へと運んで、そのあとをついてリビングのソファへ腰掛ける。
「有岡先輩大丈夫だった？」
落ち着かないのかウロウロしてつけっぱなしのテレビの電源を落とした侑李が心配そうにする。
「うん。全然大丈夫〜(笑)」
「ねえ、先輩にまだ言ってない？」
「大丈夫だよ。心配しなくて」
生まれたての子犬のように震えてすり寄ってくる小さな体はすっぽりと腕の中に収まる。
今はそう、侑李のことだけ。
「それより今考えてきたんだけど、旅行に行かない？」
「旅行？」
我ながら名案だと思う。
気分転換にもなるだろうし。
「いいでしょ？行こうよ」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿ar.side
ヒンヤリとした風が頭を冷静にしても、今朝見た伊野ちゃんの顔が浮かんで。
途中タクシーを捕まえようとしたけど、それを振りきるように徒歩で家へ戻る。
相変わらず真っ暗な部屋。
後ろ手で鍵を閉めればその場に背中を預けて膝を曲げた。
薮くんにも光くんにも迷惑かけちゃったな。
僕が悪いんだ…ちゃんと向き合わないから…。
「…っ……」
今度伊野ちゃんが帰ってきたらちゃんと話が出来るのだろうか。
未だに自信がないんだ。
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やぶありLOVE(プロフ) - このお話のその後とか、何年後がみたいです！ (2019年10月26日 13時) (
レス) id: 08447510d0 (このIDを非表示/違反報告)
綾李里(プロフ) - 藍那さん» 藍那さん、入り込んでいただけましたか？！嬉しいです(TT)私も本当はハッピーエンドにしたかったので続きが出来たときにはまた是非遊びに来てください！ (2019年6月5日 9時) (レス) id: de124f99ac (このIDを非表示/違反報告)
綾李里(プロフ) - ムニムニグミさん» ムニムニグミさん、感動だなんて恐れ多いです(T-T)続きが出来たときにはまた是非遊びに来てください！ (2019年6月5日 9時) (レス) id: de124f99ac (このIDを非表示/違反報告)
綾李里(プロフ) - みるくちぇりーさん» みるくちぇりーさん、楽しんでいただけていたら幸いです！続きが出来たときにはまた是非遊びに来てください！ (2019年6月5日 9時) (レス) id: de124f99ac (このIDを非表示/違反報告)
綾李里(プロフ) - ミーオムさん» ミーオムさん、ありがとうございます！続きも書けるように頑張ります！ (2019年6月5日 9時) (レス) id: de124f99ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾李里 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/a_cat_hp/
作成日時：2017年12月31日 8時
