◇6◇ ページ12
「我が儘だけど……
いのちゃんのことも、好きになったんだ。
二人に申し訳なくて言えなかった…。
こんな俺でごめんなさい」
「それが本当の気持ち？」
責められる…そう思った。
その覚悟で告白した。
「ありがとう、話してくれて」
ふわりと俺はいのちゃんの腕の中にいた。
顔をあげると笑っているのが見える。
優しいんだ。
どうしよう、また泣いてしまう。
「忘れなくていいんだよ。
俺はそのままの大ちゃんが好きなんだ」
「っ……」
その瞬間、耐えていた涙が溢れだした。
「もう……」
泣き虫な俺に呆れてもいいのに。
こんな俺を受け止めてくれる。
待っていてくれる。
「忘れちゃダメだよ。
そのままで俺を好きになってよ」
あの日から僕らの関係は変わった。
互いを理解し合い、支え、誰よりも幸せだった。
いのちゃんの言った通り、俺の中から裕翔の存在が消えることはなかったし、一人でいるときにふと思い出して感傷的になることもあった。
何故かそんなとき、何も言わなくてもいのちゃんがそっと隣に座って寄り添っていてくれた。
申し訳ないと思いながら、どんな気持ちでいてくれてるのか聞けないまま。
だから、なのかな……
僕が幸せになると必ず、
別れがやって来る。
もっと出来ることがあった。
もっと考えればよかった。
もっと話していればよかった。
ねえ、伊野ちゃんもそうなんでしょ…？
あとから後悔することばかり。
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やぶありLOVE(プロフ) - このお話のその後とか、何年後がみたいです！ (2019年10月26日 13時) (
レス) id: 08447510d0 (このIDを非表示/違反報告)
綾李里(プロフ) - 藍那さん» 藍那さん、入り込んでいただけましたか？！嬉しいです(TT)私も本当はハッピーエンドにしたかったので続きが出来たときにはまた是非遊びに来てください！ (2019年6月5日 9時) (レス) id: de124f99ac (このIDを非表示/違反報告)
綾李里(プロフ) - ムニムニグミさん» ムニムニグミさん、感動だなんて恐れ多いです(T-T)続きが出来たときにはまた是非遊びに来てください！ (2019年6月5日 9時) (レス) id: de124f99ac (このIDを非表示/違反報告)
綾李里(プロフ) - みるくちぇりーさん» みるくちぇりーさん、楽しんでいただけていたら幸いです！続きが出来たときにはまた是非遊びに来てください！ (2019年6月5日 9時) (レス) id: de124f99ac (このIDを非表示/違反報告)
綾李里(プロフ) - ミーオムさん» ミーオムさん、ありがとうございます！続きも書けるように頑張ります！ (2019年6月5日 9時) (レス) id: de124f99ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾李里 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/a_cat_hp/
作成日時：2017年12月31日 8時
