縮んだ幼なじみは私が育てます【名探偵コナン】

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「大変だったわ…泣くし暴れるし、精密機械を弄ろうとするし」

「…ほんっとごめん…」

「まぁいいわ。今後の説明をするから私の部屋に来てちょうだい…工藤くんはその人達をよろしく」

宮野に軽く手を上げて、縮んでしまった２人に向き合う
…確かに『江戸川コナン』より年下だ

「俺のこと分かりますか？工藤新一って言うんですけど」

「しらない」

「…しほちゃんのおともだち？」

フルフルと首を振る松田刑事に対して、萩原隊員はまっすぐ俺を見て話す

「あ、そうだ…Aさんのことどう思ってるんですか？」

「おれのしってるAよりでっかいけどやさしい！」

…あれ、松田刑事ってこんなに無邪気な顔するんだ…
本当に中身まで４歳児なんだろうな…

「かわいくてーやさしくてー…おれたちのだいじなひとっ！」

無邪気に振る舞う萩原隊員だけど、俺の目は誤魔化せない
俺に向かって伸ばした手は小刻みに震えているし、心做しか顔も赤い
そして何より汗がすごい
これは俺も経験した『無邪気なフリ』の代償…羞恥心との戦いだ。

「……萩原隊員、本当は記憶あるんじゃないですか？」

俯いた顔が再び上がった時、幼児の小さい足は組まれ、その小さな手はサラサラの髪をかき上げていた
４歳児には有り得ない行動に自分の目が正しかったことを悟る

「バレちまったか…！やっぱ新ちゃんは鋭いねぇ！」

「…その呼び方辞めてくださいよ」

俺の抗議を無視して、萩原隊員は続ける

「ちなみに松田は本気で記憶無いから」

演技であんな無邪気な顔してたなら、アカデミー賞取れますよ…

「新ちゃんなら分かるでしょ？俺に縮んでる時の記憶があるなんてバレたらAちゃんにボコボコにされちゃうよ…」

…この人のことだから縮んだのをいいことにベタベタくっついてたんだろうな…

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