縮んだ幼なじみは私が育てます【名探偵コナン】

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降谷くんが置いていった彼らの必需品が入った箱を解くと、子供用品が大量に入っていた
食器に子供服、おもちゃまで…

「あ、ミニカー入ってる」

「みにかー！！」

ソファーでゴロゴロしていた2人がガバリと起き上がった
流石降谷くん。2人の好みを把握してるね！

「おれくるますきっ！」

「おれも…！」

うっ…可愛い…！
大きくなっても車好き、というより車オタクだった研二と研二の家で車に触れてきた陣平
私も小さい頃は2人の遊びに付き合って、ミニカーで遊んだ

お風呂は何とか自力で入ってもらった
さすがにお風呂のお世話はちょっと、ね？男の子だし、元は同い年の成人男性だし…

寝る場所の確保について考えていたら、足元に何かがバサリと落ちた
白いタオルの先にはびちょびちょの頭をこちらに差し出す陣平がいる

「かみ、かわかせ」

「乾かしてください、ね？」

「かわかせください」

…ま、及第点かな？
ドライヤーでふわふわ頭を撫でていると、ドタドタと研二がやって来た

「あーっ！じんぺーちゃんずるいっ！Aちゃんおれもやって！」

ドライヤーを研二の頭に向けようとしたら、トレーナーの裾を掴まれた

「まだぬれてる」

「…分かった。研二、ちょっと待ってね」

どこからどう見ても乾いている髪を差し出してくる陣平の頭をタオル越しに撫でる
もう乾いてるんだから拭く必要ないんだけどねぇ？
撫でてほしかった、ってことでしょう？
満足そうに頷いたふわふわ頭からサラサラストレートに移る

「Aちゃんのてあったかーい！」

「そう？」

「うん…おれね、ほんとはじぶんでできるんだけどじんぺーちゃんがきもちよさそうだったからやってもらうのっ！」

「そっかぁ…気持ちいい？」

「きもちー！またやって！」

君たちが縮んでる間はいくらでもやってあげるよ…！

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