縮んだ幼なじみは私が育てます【名探偵コナン】

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じんぺーちゃん…マジで記憶ねーんだな…
『ハギ』と呼ばれないことに懐かしさとほんの少しの寂しさを感じる

「けんじ…おなかすいた」

「ちょっと待ってな。お昼は有希子さんが来てくれるって言ってたから」

多分今の彼の中で俺は頼れる存在になっている
Aちゃんがいない間はこうして俺にべったり

「じんぺーちゃんはAちゃんのこと好き？」

「うん。Aすき」

そっかー、なんて返しつつ仕事に行った幼馴染みの姿を思い起こす
彼女は俺たちのことどう思ってんだろーな？
考えるのを放棄したタイミングでドアベルが鳴った

「陣平くん、研二くん！有希子でーす！」

有希子さんめっちゃ元気だな…
少々呆れつつ玄関のドアを開けると、こじんまりしたアパートには不釣り合いなほどお洒落な有希子さんが立っていた

「お昼ごはん作ってあげるからねー！オムライスでいいかしら？」

「うんっ！」

こくりと頷くじんぺーちゃんは俺の後ろに隠れている
…相変わらず人見知りなのな…
てか、俺若作り上手すぎない？
アカデミー賞モノだと思うんだけどなー

「おばさ……」

おばさんと言いかけた松田の口を慌てて塞ぐ
馬鹿！おばさんは禁句だ！

「……おねーさん」

「なぁに？陣平くん」

「Aいつかえってくる？」

「さぁ…夜になったら帰ってくるわよ。それまで私と遊びましょ？」

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