バカにすんな ページ3
Aside
あの夢のような日から数ヶ月___
学園の入学式の日になった。
眠い目を擦りながらも制服に着替える。
？「姉さん！ご飯できてるよ！」
『今行く！』
赤いネクタイを絞め、リビングに行く。
？「姉さんおはよう！今日はちょっと遅かったね」
にぱっと笑うこの子は僕の弟。
『うんー昨日も夜遅くまで勉強してたからさぁ…』
ふわぁっ…と欠伸をしてイスに座る。
凛翔「ムリはしちゃダメだよ？」
心配そうに僕を見るりと。
あ、りとって言うのは凛翔の愛称ね。
『大丈夫だよw体調管理はできてるからさ！(多分)』←
凛翔「それだったらいいんだけど…」
そう言いながら、僕の目の前にご飯を置く。
うん、今日も美味しそう！
『いつもありがとね〜』
凛翔「ううん！僕がやりたくてやってるだけだから！」
｢それでもありがと｣と言ってご飯を食べる。
『んむっ…そういえばりとさ』
凛翔「ん？なに？」
僕が名前を呼ぶと不思議そうに首を傾げる。
『時間平気？』
｢えっ…｣と時計を確認するりと。
凛翔「……」
顔が真っ青なのを見ると、危険な時間のようだ。
『早く行ってきな！』
凛翔「うん！」
慌ただしく家を出ていくりとを見送り、
自分の準備も進める。
ちなみにお昼はお弁当だ。
食堂で食べる人しかいないだろうけど、
僕にはそのお金の分も惜しいので…
『…っと、僕も遅刻しちゃうや…』
あまり目立ちたくないから学校では｢私｣って言おうかな…
なんて考えながら家を出る。
『戸締りOK』
窓も空いてないか確認したし…
後は特に何も無いはず…
？「あら！Aちゃんじゃないの！」
｢大きくなったわねぇ｣と近寄ってくるのは
近所の佐々木さん。
『佐々木さん！お久しぶりです！』
佐々木「見ないうちに立派になって…」
『そんな事ないですよ〜』
｢遅刻しちゃうので行きますね！｣と言って、
佐々木さんと別れる。
佐々木「今度うちに遊びに置いでね〜！」
『時間があればー！』
いやホントに遅刻しそうなんだが←
学校が見えてきたからダッシュするね☆
＜タタタタタタタ＞
なんかリムジンがいっぱい見えるけど気のせい気のせい…←
あちらこちらから｢ごきげんよう｣って挨拶してるのが聞こえる。
そんな余裕があっていいもんだ…←
続く
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作成日時：2017年3月9日 19時
