「あの男には気を付けて」 (ページ2)

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お隣さんページ2

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それから授業が始まったけど、当たり前に全てが韓国語で先生の言葉も単語単語しか聞き取れない

配られた教科書を眺めるけどこれまた1ページ全て読むのに丸一日かかりそうだ。

ハングルは少しだけ読めるし、会話も日常生活で必要そうな会話は全て覚えてきたけどやっぱり現実は上手くいかないらしい

「…はー、、、ん？」

？「こっち。机くっ付けて」

隣の席の男の子が小声でそう言いながら手招きをするので素直に机をくっつけた

？「僕はナジェミン。名前は？」

「…A、」

ジェミン「Aね。じゃあA、僕ができる範囲で日本語に直すからよく聞いてて。」

「………(うんうん)」

ジェミンくんという男の子は韓国語を日本語に通訳してくれるらしい。単語単語だけどそれだけは聞き取れた

イェリちゃんみたいにこの人も日本語得意なのかな？

ジェミン「つまりこれは、、クーヤッカン…」

「？？？」

授業が終わるまでジェミンくんは私のために一生懸命通訳してくれた。
日本語が得意って程じゃないけど知ってる日本語を使ったり翻訳機を使って、身振り手振りで教えてくれてその姿にひとりで感動してた。

お礼を言わなきゃ、

「あ、あの、ジェミンく」

ユナ「Aー！！！！次移動だから一緒に行こう〜」

「あ、うん」

結局上手くタイミングが掴めずお礼を言いそびれて、気付けば帰る時間に

「あ、あの、ジェ、ジェミンくん」

ジェミン「なあに？」

「あの、ありがとう。授業中通訳してくれて、」

ジェミン「なんで小声なの？」

「え？…ああ、恥ずかしいから？」

ジェミン「ふっ(笑)人見知りなんだね〜」

面を向かってお礼をいうのはなんだか照れくさくてまともにジェミンくんの顔も見れないけど、ジェミンくんは私の目線に合わせて微笑んだ

「っ、」

ジェミン「また明日ね。A」

…王子様なんて言葉が似合う男の子って漫画の世界だけだと思ってた

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