佐野家の長女、特級術師

31話 ページ34

「…悟」

悟「ん？どうしたの？」

「私、呪術師だって事万次郎達に言う」

悟「！」

「もし、任務で死んじゃったら…納得出来ないと思うの」

悟「…そっか」

「真一郎とお爺ちゃんにはもう言ってて…」

悟「あの三人か…」

「…」

悟「僕も行こうか？」

「ううん、私一人で行くよ」

悟「そっか…頑張って」

「うん」


エ「お姉ちゃん、話って何？」

万「何かあったの？」

「…真一郎とお爺ちゃんは知ってるんだけどね、私は
呪術師なの」

イ「呪術師？何だよそれ」

「…人の負の感情から生まれた呪霊を倒す人達の事」

エ「じゅ、呪霊…？」

「簡単に言うと、幽霊を祓う人」

万「…それって危険な仕事じゃないの？」

「…危険だよ、呪術師はいつも死と隣り合わせだから」

イ「ｯ〜んで黙ってたんだよ！！」

万「イザナやめろ！」

エ「イザ兄やめて！！」

イ「今すぐやめろ！！そんな仕事！！」

「…ごめん、やめられない」

イ「ｯ何でだよ！！！」

「…呪霊の所為で、死ぬ人が沢山いる。私は人を助けたいの」

エ「お姉ちゃん…」

万「…」

イ「ｯお前は…お前は俺らとずっといるって…約束しただろ、！」

「…」

イ「俺を…一人にすんなよ」

「…ごめんね、イザナ」

エ「ｯお姉ちゃんお願い！そんな仕事やめて！！また置いていかれるのはやだよぉｯ、！」

万「俺もｯ姉ちゃんが死ぬのは嫌だ！お願い…そんな仕事やめてよ…」

「……ごめんねエマ、万次郎、イザナ」

私は、何をしてでも人を助けたい

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