≫思い出の欠片 ページ11
大人しく部屋の荷物の整理を始めることにした。日用品から私服から山のようにあるのでクローゼットに片付けていく。
ダーマ「お前こんなに洋服いるのか?着ねぇ服あるだろうよ」
貴「いやいや、あんたがファッションに無頓着で服のレパートリーが少ないだけだよ!」
ダーマ「なにをしれっと貶してくれてんだ」
かなりの量らしい私服の片付けが終わり、次は卒業アルバムや写真や撮影機材の整理…のはずが、何の気なしに中学校の卒業アルバムを開いた。そのページは体育祭の写真で、シルクたちが学校の専属カメラマンをつかまえてダーマとあたしの写真を撮らせたんだっけ。付き合いたてホヤホヤだったというのもあって2人ともかおがまっかになっている。
貴「蓮!!見てこれ!懐かしい…」
ダーマ「…うわ、懐かしい…」
貴「そういえば、最近2人で遊びにも行ってなかったし写真も撮ってないな…」
ダーマ「…行くか?」
貴「ん?」
ダーマ「お前のおじいちゃん言ってたじゃん?落ち着いたらイギリスに遊びにおいでって言ってたからさ」
貴「うん…」
ダーマ「俺ついていくからさ、お前の親父さんたちに話してぇことあるし…」
貴「話したいこと?」
ダーマ「この鈍感娘。もういいから片付けとけよ…」
そう言ってあたしの部屋から出ていってしまった。あたしなんかマズイこと言ったかな?と思いながら部屋の荷物の片付けが終わってもう1度アルバムを見返していた。次のアルバムに手を伸ばしていたらモトキとぺけたんが部屋に遊びに来てくれた。
モトキ「女子の部屋って感じだね…あ、アルバム一緒に見てもいい?」
貴「うん!お隣おいで!…あ…さっきダーマに怒られちゃってさー…」
モトキ「何言ったの?」
貴「イギリスにおいでってうちのおじいちゃんが言ってたじゃん?だから一緒に遊びに行こうって言ってくれたんだけどね、その時ダーマがうちのパパたちに話したいことがあるって言ってたんだよねー」
モトキ「ダーマがそんなこと言ってたの?」
ぺけたん「やるじゃんダーマ!」
貴「うん、そしたら鈍感娘!!って言われちゃった」
モトキ「うん、鈍感だね」
貴「もっちゃんまで…」
ぺけたん「ちゃんと2人で話し合ってみな?」
貴「…うん、」
モトキ「ほら、行ってきな?」
貴「なんて言えばいいの?」
ぺけたん「俺らにちゃんと話し合いなさいって言われたからとかテキトーに…ね?」
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あずき - 小説頑張ってください!応援しています! (2017年7月30日 3時) (レス) id: e892249082 (このIDを非表示/違反報告)
あずき - ダーマさん大好き! (2017年7月30日 3時) (レス) id: e892249082 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かりんぱい | 作成日時:2017年4月25日 10時