任務92 ページ48
クザンサイド
「本当にまぁ…よくここまで来たよ」
『もう一度聞きます………本当にその道譲ってくれないんですか？』
「ああ、ここは通せない」
『じゃあ無理矢理でも通してもらいます！』
そう言って彼女が刀を構えて向かってきた。
彼女に剣を向けられるのはいつぶりだろうか？
彼女が俺の補佐に着いたばかりで、一緒に訓練をしていた時以来か？
俺は刀を避けて、彼女の腹を目掛けて蹴りをした。
Aちゃんは直前のところで後ろに飛び回避した。
…………はぁ、と思わずため息が出る。
「ワシが逃がさんというたら、もう逃げることは諦めんか……バカタレが」
気づけば、サカズキが麦わらとジンベエの道を塞いでいた。
地下を溶かして回り込んでいたのか。
『っ……ルフィ！ジンベエ！』
サカズキを見てAちゃんは明らかに動揺していた………今の彼女は隙だらけだ。
今なら必ず致命傷を与えることができる……が、俺は行動に移すことができなかった。
これで海軍大将とは聞いて呆れるな。
俺はあちらの戦況に夢中なAちゃんをただ見守ることしかできなかった。
そして、ついにサカズキが動いた。
あいつのマグマの拳がジンベエの体を貫通した。
そして、ジンベエが抱えていた麦わらにもマグマの拳がささった。
あれをまともに食らったんだ…じきに死ぬ。
Aちゃんもそれは分かっているだろう。
『クザンさん、通してください！』
今にも泣きそうな表情だった。
彼女のそんな表情を見てさらに心が痛む。
俺がこうして彼女を足止めしている間に、またサカズキが瀕死の二人に迫る。
『っ……！』
Aちゃんが近づくことを諦め、サカズキに向かって斬撃を放とうとした瞬間、砂ぼこりが起こった。
この能力は………。
『クロコダイル……！』
「誰か受け取ってさっさと船に乗せてしまえ！」
まさか、あいつが麦わらを助けるとはな……。
麦わらはそういう星の元に生まれたのかね…
さてと……少しは俺も鬼になりますか。
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いろぺん(プロフ) - 名無しのモブさん» ご指摘ありがとうございます！修正しました！ (2019年10月26日 16時) (
レス) id: 269c7cd496 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのモブ(プロフ) - 黄猿の一人称は“わっし”です (2019年10月26日 11時) (レス) id: 58863efb20 (このIDを非表示/違反報告)
いろぺん(プロフ) - 佰さん» ありがとうございます〜！！3の方あと少しで公開するのでもう少々お待ちください！ (2019年7月14日 10時) (レス) id: 94d43d5850 (このIDを非表示/違反報告)
佰 - 凄い面白いです！主人公大好きです！これからも更新頑張ってください！ (2019年7月9日 23時) (レス) id: 12eab0778e (このIDを非表示/違反報告)
いろぺん(プロフ) - タヌポンさん» あああぁぁありがとうございます！亀さん更新ですが頑張ります！(コメ嬉しい…) (2019年4月15日 20時) (レス) id: cdf9f329bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いろぺん | 作成日時：2019年3月29日 13時
