任務45 ページ48
貴方サイド
「お前の確認が必要なものがあるそうじゃ」
ウソップのような長い鼻の人がどこからともなく現れてそう言った。
パウリーは一瞬考えて私の方を向いた。
「ハァ……悪いが、A…」
『全然大丈夫、気にしないで！』
「悪い、またな」
パウリーはそう言うと、長鼻の人と一緒に急ぎ足で造船所の中に消えていった。
＊＊＊
街を案内してくれると聞いてルッチさんについてきたけれど、
『あの……人通りが少なくなっていると思うんですけど』
「それはそうだ、わざとそうしているからな」
ルッチさんは立ち止まって振り返った。
『鳩を介さなくても、普通に喋れるんじゃん…』
「俺はCP9のロブ・ルッチ」
通りで聞いたことがある名前だ。
任務のためなら非協力な市民を殺す許可が出ている政府の諜報機関。
『どうして、ウォーター・セブンに？』
「お前の上司に聞けばいいことだ」
クザンさん……？
一応仕事で来てるってこと？
「そんなことは今はどうでもいい。お前に興味が湧いてな、少し調べさせてもらった」
『…………はい？』
「東の海で海軍の英雄ガープに出会い、入隊した、と。特に不審な点はなかった。気になったのは覇王色の覇気が使えることぐらいだ」
『何が言いたいんですか？』
「お前は何者だ？」
『私は、モンキー・D・Aです』
なんとか声が震えずにそう言うことができた。
この人は明らかに私のことを怪しんでる。
これ以上詮索されて素性が知られるようなことがあったら、後々面倒くさいことになる。
絶対に隠し通さないといけない。
とりあえず今は早く離れたい、そう思っているとクザンさんからの電伝虫が鳴った。
『失礼、上司からです』
ナイスタイミングだ。
「Aちゃん？△△ホテル、場所わかるか？」
『…わからないので、聞いてみますね』
ガチャン
『ルッチ…場所わかる？』
嫌いだし、敬語を使わなくてもいいよね。
「まさか俺に案内させるつもりなのか？」
『町案内してくれるって言ったのはあなたでしょ？』
「ハハッ…案内しよう」
『感謝します、もしかして長鼻の人と秘書もCP9…？』
「何故わかった…？」
『それは…私の嫌いな部類の人と同じ目だから』
感情のない、冷たい目。
「ハハッ、それは気をつけないとな」
ルッチはそう言って怪しく笑った。
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いろぺん(プロフ) - 森羅万象さん» ありがとうございます！そう言ってくださって本当に嬉しいです〜！過去編もぜひ！((宣伝)) (2019年4月20日 22時) (
レス) id: cdf9f329bf (このIDを非表示/違反報告)
森羅万象 - めっちゃ面白いです!はまった。。 (2019年4月20日 16時) (レス) id: 0aa74f57a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いろぺん | 作成日時：2019年3月10日 16時
