任務22 ページ23
貴方サイド
それから数日間、私はアルバーナで瓦礫の撤去のお手伝いをした。
「いやぁ、Aちゃんが手伝ってくれて本当に助かったよ」
『いえいえ、困ってる人を助けるのは当たり前ですから！』
町の人ともすっかり打ち解けた。
「きゃあああ！B・Wの残党たちよ！財布が奪われたの誰かー！！」
はぁ…まだまだトラブルは続きそうね。
『ちょっと行ってきます！』
「危ないからよしなさい！」
街の人の引き止める声をよそに、私は悲鳴の聞こえた方へ走った。
女の人が道の真ん中で力なく座っていた。
『残党はどっちに？』
「あっちです…！」
ちょうど路地裏に消えていく人影が見えた。
『わかりました、任せてください！』
私は残党を追って路地裏に入った。
「嬢ちゃん、武器も持たないでこんなところにきたら危ないぜぇ？金目のもの置いてさっさと去りな！」
残党は10人ぐらいだった。
『海兵です。大人しく捕まってください』
「敵は一人で、しかも女だ！やっちまえ！！！」
降伏する気はないらしい。
……そうとなればしょうがない。
『百枚瓦正拳！』
ものの数分で一人残らず倒した。
うーん、一人でこの人数は運べないよね。
どうやって運ぶか考えていると、
「なんの騒ぎだ？」
「チャカ様！？」
国王軍が到着したようだった。
チャカさんはのびてる残党をみて、
「あなたがこれを…？旅の者か？」
『そんなところです、この方々が女性のお金を奪って逃げたので…』
「そうか。復興に追われていて、警備が薄くなってしまった。感謝する」
「チャカ、どうしたの？」
「きゃー！ビビ様よ！」
現れたのはビビ様だった。
あのスピーチを聞いてから少し会いたいと思っていたので嬉しい。
「こちらの女性がB・Wの残党を捕まえてくださったのです」
『初めまして。まだ名乗ってませんでしたね。Aです』
「A？海軍本部の中将の……？」
『今は休暇中ですけどね』
「通りでお強い…」
「Aさん、ぜひ王宮へ。お礼がしたいわ。ねえ、チャカ？」
「はっ！」
『海軍として当然のことをしたまでです！それに先日まで弟がお世話になっていたので……』
「弟…？」
『あ…私、ルフィの姉なんです』
それを言った途端ビビ様の目の色が変わった。
「ルフィさんの！？それなら尚更お話が聞きたいわ！王宮へ行きましょう！」
どうやら私に拒否権はないみたいだ。
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いろぺん(プロフ) - 森羅万象さん» ありがとうございます！そう言ってくださって本当に嬉しいです〜！過去編もぜひ！((宣伝)) (2019年4月20日 22時) (
レス) id: cdf9f329bf (このIDを非表示/違反報告)
森羅万象 - めっちゃ面白いです!はまった。。 (2019年4月20日 16時) (レス) id: 0aa74f57a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いろぺん | 作成日時：2019年3月10日 16時
