任務15 ページ16
貴方サイド
エースのビブルカードを辿って港まで来てみたが、姿が見えない。
もしかしてもう出航しちゃった？
『ん…？あの船、何？』
遠くから同じマークが帆に入った船が数隻こっちに向かって来ていた。
あのマークはこの国で主に活動している犯罪組織、BWの……。
ついでだし、片付けとくか。
一般人に被害があるといけないしね。
そう思って刀を抜こうとしたその時、
「火拳！！！」
船は燃えて、沈んだ。
能力を使ったのは小型船に乗った帽子を被った男だった。
間違いなく、私の兄だ。
もう、派手にやっちゃって……
私は月歩で彼の乗る船に近づき、降り立った。
『エース！久しぶり！』
「………A！？どうしてここに！？それにしても久しぶりだな〜」
いきなり抱きついてくるエース。
少し驚いたけれど、実はこれが結構好きだったりする。
なんだか、安心するから。
『ルフィに会いに来たんだ』
「そうかお前もか〜！」
『エースは会えたみたいだね』
「ああ…俺は安心したよ」
『というと？』
「ルフィには仲間がいた、もう俺たちの後ろを泣きながら歩く昔のあいつじゃねェ」
仲間、か……。
『……そっか、早く会いたいなぁ』
一緒に航海してる人たちは一体どんな人たちなんだろう。
『あ、そうだった…エースはルフィに会うためだけに、わざわざ前半の海に来たわけじゃないよね？』
「ああ……俺の部下が仲間を殺した。俺はそいつを追ってる。今は黒ひげと名乗ってるらしいが……」
黒ひげ…？
『聞いたことがない名前ね……』
手配書もみたことがない気がする…。
でも、白ひげの船で殺しをしたということはかなりの実力者なのだろう。
「ああ、でも危険な奴だ。お前も気を付けろよ」
『うん…』
危険な人ならできれば会いたくない。
『そういうエースも気をつけてよね』
なんか嫌な予感がするから…。
「大丈夫だ！俺は死なねェ！」
エースはニッコリと笑った。
「A、何かあったらいつでも来いよ！お前…よく一人で抱え込むしさ」
そう言ったエースは一転して真剣な表情だった。
本当に、頼れる兄。
この優しさと一緒にいる時の安心感は昔からずっと変わらない。
『ありがとう、やっぱり私エースのこと大好きだよ』
「なっ！急になんだよ」
『ふふっ…じゃあ私、ルフィを追うね』
「おう！またな！」
『うん！エースも気をつけてね！』
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いろぺん(プロフ) - 森羅万象さん» ありがとうございます！そう言ってくださって本当に嬉しいです〜！過去編もぜひ！((宣伝)) (2019年4月20日 22時) (
レス) id: cdf9f329bf (このIDを非表示/違反報告)
森羅万象 - めっちゃ面白いです!はまった。。 (2019年4月20日 16時) (レス) id: 0aa74f57a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いろぺん | 作成日時：2019年3月10日 16時
