私、海軍に入ります【ONE PIECE】 (ページ7)

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第5話ページ7

貴方サイド

目を開けると、見覚えのある天井が広がっていた。

シャンデリアが天井からぶら下がっている、牢ではないだろう。

「ダリア！私が悪かった！お前が倒れてしまったのはあんな魚人と同じ空気を吸わせたからだ！」

父がベッドの横で私のことを心配していた。

でも、私には父に心配されて嬉しいというような感情はなかった。

あるのは「じゃあ、私を牢屋に入れなければ良かったじゃない」という気持ちだけだ。

『……ここは？』

私の部屋、か……。

「牢のなかで倒れたのだ、覚えてないか？」

私は首を横に振った。

ああ……死ねなかったんだ。

腕には管が刺さっている、恐らく点滴だろう。

「そうだ、あとで風呂に入りなさい、あの魚人の生臭さがすこし移ってるからな」

………やっぱり…この場所は嫌いだ。

あのまま死にたかった。

＊＊＊

数日後、私は医者や看護師の“おかげ”で歩けるまでに回復した。

そして、この数日間、私にはずっと気になっていたことがある。

あの魚人さんがどうなったか、だ。

さすがに護衛の人や父には聞けない。

自分で確かめるしかない。

そして、深夜、私は自分の部屋から抜け出して、牢に向かった。