第14話 ページ40
貴方サイド
「なあ、まだかよ〜」
『これ、干してからね』
海賊になるための特訓を見学することになったけど、ダダンさんから与えられた仕事はきちんとこなさないと。
「その服どうしたんだ…？」
『これ？マキノさんに買ってもらったんだ！』
エースって意外と人のこと見てるんだなぁ…。
「ヘェー、Aっぽいな」
『私っぽいか…』
そんなこと初めて言われたな…。
なんか嬉しい。
『ありがと！あと、干すの終わったよ！』
「じゃあ、行こうぜ！」
『ダダンさーん、少しエースと出かけてきますね！』
ダダン「おー、エース、ちゃんと守れよ〜」
「わかってるよ、A乗れ」
『ごめんね…』
普通に歩けはするけど、山を登ったり走ったりするのはまだ辛い。
「いいんだよ、気にすんな」
『エース……。ん？ちょっと待って、だから速いんだってばあああ！』
エースは猛スピードで山を登っていく。
「ははっ…！」
あっという間にサボがいるところに着いた。
『サボ〜…』
サボ「どうしたんだ、A！？」
フラフラしている私をサボが支えてくれる。
『足痛いからエースにおんぶしてもらってきたんだけどね、エースったらものすごく速く走るの。それが怖くて…』
サボ「エースやめてあげろよ〜…」
そうだそうだと私は頷いた。
「でも、これの方が早く着くし…。それに、Aを絶対に怪我させない」
サボ「だってよ、A」
『……わかった』
エースのこと信頼してるし…。
「じゃあ早速特訓始めようぜ！」
サボ「Aもやるのか？」
『ううん、私は見学〜』
サボ「そうか！危ないから少し後ろに下がってろよ！」
『うん！』
サボって本当に気遣いができる人だなぁ…。
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作者名：いろぺん | 作成日時：2019年3月10日 11時
