私、海軍に入ります【ONE PIECE】 (ページ4)

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第2話ページ4

貴方サイド

父がシャボンディ諸島に出かけてから三日。

とうとう帰ってきてしまった。

「ダリア、今帰った」

『…お帰りなさい、父上』

よく見ると父は鎖を持っていた。

まさか、本当に新しいどれいを手に入れてきたの…？

「見ろ！これが魚人だえ！」

父が持っていた鎖の先には魚人さんが繋がれていた。

赤い皮膚…タイの魚人なのかな？

私は魚人さんと目があった。

その瞬間深い憎悪が伝わってきた。

誰かにそんな感情を向けられるのは初めてで、私は無意識に一歩下がって距離をとっていた。

怖いはずなのに、何故か魚人さんから目が離せなかった。

「ダリア、そんなにまじまじ見てどうしたんだえ？気に入ったのか？」

『そういうわけでは……』

「まぁ、いい。魚人にはいろいろ特徴があるのだえ」

父は近くにいた役人さんに何かを持ってくるように頼んだ。

嫌な予感がする…。

役人さんが持ってきたのは鞭だった。

「魚人は人魚に比べたら遅いが、水中で泳ぐのが早いのだえ。あと、丈夫なんだえ、例えば鞭でこんな風に…」

『っ、やめてください！』

思わず、父と魚人さんの間に割り込んでしまった。

私はを大きく横に広げた。

「なんでそいつを庇うのだえ……わちらは偉いのだえ！」

たとえ、偉いとしてもこんなことやっていいはずがない。

こんなの間違っている…！

「そこを退くのだえ！」

『嫌です……！』

父に歯向かうのは初めてだ。

でも、ここで抵抗しないと私の中の“人間”の部分が死んでしまう気がした。

だから、退かない。

「いつからそんな悪い子になったんだえ！罰としてお前も牢屋に入ってるのだえ！」

こうして私は牢屋に入れられた。

しかも、魚人さんの向かい側の牢屋だ。