百個世行【切島鋭児郎】 (ページ9)

今日:5 hit、昨日:5 hit、合計:6,032 hit

卵が9個ページ9

エ「ありがとな」

照れてるな。

残るは緑谷出久ことイズク。

イズクは未だ目立った成績はない。敢えて使っていないか、将又使えないのか。

47m

イズク「あれ？今確かに使おうって」

アイザワ「今個性を消した。ボール投げは2回だ。さっさと投げろ」

彼は指先に個性を？
ボールは空高く飛んでいった。

オチャ「やっとヒーローらしい成績出たよ！」

『ド直球』

イズク「先生ｯ…………まだ、……まだやれます」
ニマリとアイザワが笑う。

カッコイイよ、イズク！！
ナイスガッツだ。

そんな中、彼の功績を良しとしない者もいる。

バクゴー「テメェ、訳を言え！！！デク！！」

瞬間、白い何かがバクゴーの元に飛んでくる

バクゴー「なんｯ、クソ硬ぇ、、、何だこれ」

アイザワから放たれた硬そうな包帯で拘束される。体罰か。本当に自由な学校だな。
生徒も先生も。あの街とは大違い。

アイザワ「何度も個性使わせんな、俺はドライアイなんだ！！」

「「『個性凄いのに勿体ねえ………』」」

結果発表。
成績はそこそこに悪くはない。

アイザワ「ちなみに除籍は嘘な」

「んなっ」「よかったァ……」
なんて驚きや安堵の色んな声が聞こえる

モモ「そんなの少し考えれば分かりますわ」

アイザワ「まあそういう事だ、緑谷はその手をばぁさんに見てもらえ。明日からはもっときついからしっかり休め。以上だ。」

その後、教室に戻り皆と少し駄弁って帰路に着いた。

日記風に書くと、

思っていたよりハードではないが、仲間が淀みきった黄昏種だったのと違って、相手は思春期反抗期真っ只中の少年少女。

楽しい面白いが故に、小難しく慎重にしなくてはいけないと感じた。

彼らはまだ白く淡い故に、どんな色にでも染まりやすいと思う。それだけに周囲からの影響は想像を超えるだろう。

最初は少し嫌々だったけど、祖国の地を再び踏めてよかった。いい経験になるはずだ。