百個世行【切島鋭児郎】 (ページ21)

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卵が21個ページ21

『鋭児郎って意外とイケメンじゃん。なんで髪上げてんだろ？

って…ありゃっ？起きちゃった？？』

目を開けると俺の頭を撫でる吹灰がいた。

『おはよ、よく寝れた？
ごめんね、介抱までしてくれたんだね…

あ、赤くなった。暑いの？それとも照れてる？？』

寝起きで働かない頭を必死に働かせて、今の状況を理解しようとした。

鋭「はよ、ってか照れてねーよ！！」

鋭「スナイプ先生に撃たれたから起きないかと思って焦ったわ。それでよ…」

『あー、あれ銃弾じゃなくてダウナーって言うの。黄昏種に言うこと聞かせる為の薬って感じなのかな～』

鋭「吹灰」

『いやぁアレはスナイプ先生に渡しといて正解だった！』

鋭「吹灰」

『あの人すごいよね、的確な位置にピンポイントでさー』

鋭「雫！！！！！！！！！！！！」

『な、何？』

鋭「無理してないか？大丈夫なのか？
傭兵ギルドとか、トワイライツ(？)とかよくわかんねぇ…けど、もっと自分大切にしろよ！！
あの戦い方、俺はもうして欲しくない。
このままだと吹灰が壊れちまいそうで……」

『……どうしようもないことなんだ、こればっかりは。ごめんね。だって私は_____

マムルークと同等だから』

鋭「誰が何の権限があってそんな事…」

『ルールがある。今は根津校長が私を護衛として買ってもらってて、必要最低限の学生身分が与えられているだけ』

鋭「どうしたら吹灰は解放されるんだ？」

『まずはギルドから私を完全に買い取るだけの莫大なお金が必要かな』

鋭「俺がプロヒーローになってすいg、、
雫を、自由にさせる！！あと、そのうちでいいからもっとお前のこと知りたい！」

『んふふ、そんな日が来るといいね。楽しみにしてるよ。いいさ、教えてあげようとも』

『それとは別に、オヤゴさんいる？お礼を言いたくて』

鋭「ああ、いいぜ！あと、お前の家に親いない設定になってるからそこんとこよろしく！」

『切島さん、お家をお借りして更にカイホーまでしてくれて、ありがとうございました！
改めて、吹灰雫です』

鋭母「鋭児郎から色々聞いてるわ、大変だったね。またいつでも来てね！！」

ご飯もどうかと言われたけど、丁重にお断りして「お世話になりました」と伝えて鋭児郎の家を出た。

私も、、、、私もお母さんが居たらあんな感じだったのかな…