百個世行【切島鋭児郎】 (ページ20)

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卵が20個ページ20

根「皆、遅くなって申し訳ない。今集められる教師達を集めた」

皆が入口に注目を集める中、吹灰さんはまた死柄木弔に殴ろうとしていた。

するとスナイプ先生がこちらに銃口を向ける。

Bang!!!《銃声》

撃たれたのは吹灰さんだった。
しかもただの銃弾ではなく、注射のような形が彼女の鎖骨に刺さっていた。

『お…手数…お掛……して……申…し……け…あり…ま…』

出「ど、、どうして？？？」

その後僕らを思ってか生徒の事情聴取は後日になり、彼女の言う通り戦闘どころか歩くことすら不能になった気絶状態の彼女を、切島くんが負ぶさって保健室に連れていった。

__ 切島鋭児郎 side __

今は未だ起きない吹灰を担ぎ、保健室でリカバリーガールに診てもらっている。

リ「お疲れ様だね、さぁグミをお食べ。

校内も安全という訳ではなくなったさね。その子は私が見とくからアンタは帰りな？」

鋭「あ、あの…それなんですけど…俺ん家で預かっちゃまずいですかね？吹灰とも家近いし」

あれ？俺なんでこんな嘘言ってんだろ。
吹灰の家とか知んねぇわ。

でも何かほっとけねぇ。
脳無と戦ってる時の吹灰、無茶して壊れてた。

起きてもまだ壊れてるのは怖いけど、起きた時に見知ったやつが近くにいなくて、もっと壊れていくのはもっと嫌だ。

何より約束は守らねぇと。

ってなんで俺こんな必死になってんだ？

リ「そうかい、じゃあ、ちょっと治療してからだから、アンタは外出て待ってな」

外に出てる間、「ダチが怪我して家に親居ないらしいからそいつが泊まってく」と軽く嘘をついてお袋に電話を入れた。

それから自分と吹灰の鞄も軽くまとめて持ち、治療が終わるのを待った。

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リ「もう入ってきて大丈夫さね」

扉を開けてベッドですやすやと寝ている、整った顔の吹灰を見つめた。

リ「一応は大丈夫だが、安静にした方がいいね。それから切島も早く帰って休みな？」

鋭「はい！！」

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家に帰って、お袋にダチが女子である事に驚かれたが、快く受け入れ吹灰の介抱も諸々やってくれた。

その日はやはり疲れていて泥のように眠った。
朝を通り越して昼起きると、隣で寝ていたはずの吹灰が消えていた。

代わりに俺の顔には影ができていた。

ん、、？影、、、、？