百個世行【切島鋭児郎】 (ページ14)

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卵が14個ページ14

どうやら食堂で飯田が活躍したらしく、皆教室に戻ってくると、"非常口飯田" なんて言われてた。

その功績があったのか、出久が飯田に学級委員長の権利を譲渡。百は不満そうだったけどね！

あ、そうそう。皆の名前の漢字少しずつ覚えたの。いや～、あのドリルは鬼畜だった。

おっと、相澤先生が何か説明を始めてた。
ヒーロー基礎学のレスキュー分野、らしい。

相澤「吹灰、現場に着いたらレスキューの基本的な説明できるか？」

『Sure! It's a piece of cake!!』《勿論、朝飯前です！》

皆の頭の上でクエスチョンマークが飛ぶ。

相澤「頼んだぞ。それから今回コスチュームの着用は自由だ。人によったら場所や個性で優劣出るからな、自己判断だ」

(着用後)

私はといえば、ギルドの軍服と折り畳み式の得物を防弾チョッキに仕込んだ。

皆の戦闘服も各々に個性的だった。

『ん？あれ、出久は体操服？？』

出「あ、僕、この前のオールマイトの授業で戦闘服壊れちゃったか…ら……」

何となく察しが付いて、出久がチラ見した爆豪を私も見た。

爆「なぁーに見てんだ？？？！！このクソナードが！！！！！」

飯「コラ君たちやめないか！それより…スムーズにバスに乗り込めるよう、順に並びたまえ」

と、飯田がどこから持ち出したのか笛を吹いて、しっかり委員長していた。

『Oh!! How possible he is!』《わぁ、すっごいフルスロットルだね！》

(((フルスロットル…！！)))

想定していた座席ではなかった為、面白い程ガクンっと落胆していたが。

私は校長の根津さんに学生として迎えられたが、ただただ護衛で派遣された人間。本来学生身分は許されない。だから席は相澤先生の隣に座った。

それでも席の後方は騒がしく、

梅「緑谷ちゃん、私思った事は何でも言っちゃうの？いいかしら？」

出「な、何かな？」

梅「あなたの個性、オールマイトに似てる」

ああ、そっか私オールマイト先生の授業まだ受けてないのか。だから皆の個性そんなに知らないんだ。へぇ…オールマイトに、似てるの。

鋭「梅雨ちゃん、そりゃ似て非なるアレだぜ？オールマイト怪我しねーじゃん」

梅「それもそうね」

鋭「まぁ、派手で強いっつったら轟と爆豪だなぁ」

爆「キッ」

梅「爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気出なさそっ」