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5話 ページ5

 
 
 
柱だと知らず気安く話し掛けてしまった!!申し訳ないっ…柱怖いって噂だからなぁ。

と思いつつ、昔から初対面の人にも関わらずお喋りな癖が発動した。一方的に喋り続けても、彼は文句を言わなかった。

隠の声が近付き、ハッとする。



「えっと…蛇柱様、本当ありがとうございます!お喋り出来て、楽しかったです!」

「…喋るより先に、早く怪我を治せ。分かったな」



と挨拶を交わし、蝶屋敷へと向かった。
柱って、案外優しいんだな…

妙に早く波打つ心臓。微かに赤い頬。頭から離れない彼の顔。



それが何の感情なのか気付いたのは、しばらく後の話。



その後、蛇柱様は女性が苦手だと知って心の中で土下座した。

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作者名:紅葉 | 作成日時:2021年1月9日 17時

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