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崩れる君を抱きしめて kwmr ページ4

......
生きて

そう言って
機会の波は平行になって
無機質な音が部屋に鳴り響いて
涙が溢れて
君は

この世か消えてしまった。

『いつも』の日常だった。

『いつも』のように2人で準備して
『いつも』のようにオフィスに行って
『いつも』のようにメンバーと会話して...

昨日と同じような『いつも』があったのに

突然だった、
伊沢が思いっきりドアを開けて
僕の名前を呼んで
「どうしたの?そんなに慌てて」って言ったら
伊沢の口から

「海来さん、病院に運ばれたって!」

そう言った。

そしたら
時が止まった様な感覚がして
震えも止まらなくなって
でも、伊沢に声を掛けて貰ったお陰で

現実に戻ってきた様な気がした。

とにかく早く病院に行こうと思った時、伊沢が
「俺も行きます。早く行きましょう」って言ってくれた。
オフィスを出て車に乗り、病院へと向かう。


病院に向かって、彼女の居る病室のドアを開けた。

病室に行くと彼女は既に死んでいた。
信じられなかった
あの可愛い笑顔も
愛おしい仕草も
彼女の全てを

もう見る事なんて出来なかった。
「...河村さん」
伊沢の言葉は頭に入って来なかった。
体を揺らしても
声を掛けても

彼女は起きなかった
「交通事故らしいですね...信号無視の車が突っ込んで来たらしくて」
「で、車を運転してた人は怪我してないんだ」
「…そうらしいです」
僕の口から出た言葉は言葉の端々が冷淡で冷たかった。
なんで、よりにもよって彼女が

海来が
死ななきゃ行けないんだ

心の底からそう思った。

……
その後の僕の生活はもぬけの殻そのものだった
生活に色は無くなり
遺品も未だに整理していない。
彼女の1ヶ月前までの物全てが

服・写真・パソコン・企画書

全て残っている
彼女のお気に入りの服
2人で撮った写真
編集をしていたパソコン
途中まで作っていた企画書
全て残っている。
………
……いや
全て残している。
海来が居なくなった生活は

黒一色で楽しさも無い


生活そのものだった


崩れる君を抱きしめて fin
後書き
・投稿遅くなってしまいすみません。
今回の小説は主人公、海来が死ぬ時の様子を最初と最後それぞれ違います。

最初は「生きて」と言って
最後は病室に着いたら既にもう...

ネタ切れ&スランプがやべぇ...

時計の針が刻まれる頃に ?→←→



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作者名:もも | 作成日時:2022年8月9日 23時

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