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マカロンで紡ぐ恋 tom ページ22

「とむくん!マカロン食べよ〜」
中学生の頃だったと思う。

初めて僕に『彼女』という存在が出来て
それと同時に…

『恋のやり方』を知ったのも

中2の夏休み明けの事だった。
「古明地 奈津葉(こめいじ なつは)です、難波から来ました。」
初めて僕のクラスに転校生が来た時だった。

僕は息が止まる瞬間を覚えた
それくらい綺麗な人だった。

初めて話したのはその日だった
席は遠くて女子が群がっていたから僕には話す機会は早々無いなと思っていた。
……あ、あの
「え…えっと古明地さん?」
「ん、やっぱり覚えてない!」
「えっ?」
「…博麗 奈津葉って言ったら分かる?」
「博麗……奈津!」
「久しぶり、とむくん」
古明地奈津葉、別名博麗奈津葉は保育園の時の幼なじみ
確か…離婚したからって引っ越したって言ってた気がする。

……
「とむくんはさ、」
「うん、」
「…私の事…どう思ってるの?」
「どうって…幼なじみ「やっぱりか…」
「やっぱりって?」
「少しは私の事」

幼なじみ以外の目で見てよ。

そう言って奈津は行ってしまった。

幼なじみ以外の目
その言葉で僕は
一瞬で恋の波にさらわれ、溺れた。

そんな言葉を言われてから5ヶ月

寒くなってこっちの地域では雪は降らなかったっけ。
2.14

その日付は男子が期待するような日だった。
僕は元から女子とは余り喋らない方だからチョコやらなんやらは貰わなかった、

「とむくん!はい」
「あっ、奈津ありがと」
「なーんか嬉しくなさそう…」
「そんな事無いよ!ありがと奈津、」
「食べよ?ここの教室なら誰も来ないし」
「良いよ」

綺麗な包み紙を開くと中には色とりどりのマカロンが入っていた。
「美味しそう。いただきます」
「どーぞ!」
「ん!美味しい」
「やったぁ、良かった」
その時にはもう既に奈津を見る目は、
『幼なじみ』から

『好きな人』へと変わっていた。

3.14
今度は女子が期待する番。
僕は最高のサプライズを用意した。

「奈津、おいで」
「なに?とむくん」
「僕さ、奈津に前言われた言葉で変われたんだ」
「……うん」
「それで、奈津の事…好きになって」

だから、俺と付き合って下さい。
「……はい!」
僕はこの日の為に奈津に奈津葉に『告白』という名のプレゼントをする事にした。

奈津に言われた言葉とあのマカロンで僕の決心が付いたから、

ありがと、奈津葉


マカロンで紡ぐ恋 fin
マカロン…貴方は特別な人

小説の中 ymmt→←残酷さ故に貴方への kwmr



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作者名:もも | 作成日時:2022年8月9日 23時

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