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ye side
「…え……や……夜永!」
「!福良さん、お疲れ様です。」
「もう、何回も呼んでも返事しないんだもん」
「すみません、」
「記事確認したいから送って貰っていい?」
「あー、それなら山森さんにお願いしました。」
「そうなの?おっけ」
「お疲れ様でーす」
「同じく」
「お疲れ様です。伊沢さん」
「夜永、この人河村さん。まだ自己紹介してないっしょ?」
「初めまして、桜華崎夜永と言います。」
「初めまして、河村拓哉です。」
「後お前、また留年の危機なんだろ?」
「……」
「レポートどれ完成してないの?」
「全部完成はしてます。一応」
「じゃぁ何で出さな「ストップ伊沢、困ってるよ夜永さん、」
「……そのうち出すので」
「はぁ、早く出せよ」
「……」
私は頭がクラクラするのを覚えた
外に出たくて2人を押し退け執務室から出ていった。
「ったく、アイツ」
「…」
執務室を出て使われてない部屋へと足を運んだ、
カチカチッ
無機質な部屋に1つの音が響く、
そっと肩にあてる
ガチャッ
「やっぱり、」
「な…んで河村さんが」
「伊沢〜こっち」
「夜永…」
「…るさい、もう…ほっといてよ」
「……」
「もう嫌なんだよ、人の目気にして過ごすのも…偽善を装うのも」
「…夜「少しくらいほっとけよ私の事くらい」
「ほっといたらお前壊れるに決まってんだろ」
「……私の何が分かるって「分かんないよ、何も分かんねえよ夜永の全ては」
「……」
「だけど、CEOとして仲間として助けたいに決まってんだろ」
私は手から落としその場に座り込んだ。
視界が霞む
呼吸が早くなる様な気がした。
頬に1つの雨が通る、
「夜永…」
そっと私の事を抱き締めてくれた、
いつもこう
私の事を引き止めてくれて優しく抱き締めてくれて
私の事を分かるのは伊沢なのかもしれない。
「夜永、好きだよ」
「私も、」
そう言って私は伊沢の背中にそっと手を回した。
何もかも変わるのはこれからだけど
変わらせてくれるのは伊沢で
それに応えるのが私、
そんな式が頭に出来たような気がした。
心の式 fin
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作者名:もも | 作成日時:2022年8月9日 23時