心の式 izw ページ14
いつからこの感情を抱いたのか…なんて自分にも分からない。
いつの間にか抱いた感情でもあった
人と比べて
嫉妬して
一人で泣いて…
何もかも嫌になった時期でもあった。
授業終わりのベルが鳴った
ノートには何も書いてなかった。
適当に時間を潰すかの如く授業を受けていた。
周りは授業が終われば直ぐにうるさくなった。
サークルに行こうとするもの
皆と楽しく喋っているもの
直ぐに帰ろうとするもの…
多種多様な人達が私の周りには居た。
私もすぐ帰る準備をした。
「おい、桜華崎」
「どうかしましたか？」
「お前、このままじゃ単位落とすぞ」
「それだけですか？」
「それだけってお前、このままじゃ留ね「さようなら、」
「おい！待て！」
一気に皆の視線は私に集まる。
こういう時にだけ私に視線が集まる、
確かに授業態度とかレポートとかダメな所は結構あるけどさ、
そう思いつつオフィスに向かう事にした。
………
「お疲れ様です。」
オフィスに行くとそんなに人は居なかった
学生ライターと山森さんと志賀さんだけだった。
「お疲れ、夜永ちゃん」
「おつかれ〜」
「…お疲れ様です、福良さんは？」
「あ〜今、テレビの収録行っちゃった」
「分かりました、それじゃ記事の最終確認山森さんにお願いしても良いですか？」
「良いよ〜、ファイル送って」
「ありがとうございます。」
いつものように席に座ってパソコンを開き編集をする事にした。
…その頃大学で私の事が噂になってるとも知らず
izw side
「ねぇ、聞いた？桜華崎って子」
「誰？それ笑」
「留年の危機なのに先生の話ガン無視したらしいよ」
「まじ？あの子おかしいんじゃないの笑」
「それな、だから誰も寄ってこないんだよ」
久しぶりにクイ研に顔出しをして帰ろうとした時に聞こえてきた会話
「桜華崎ってアイツか」
「あれ？伊沢誰か知ってんの？」
「最近、オフィスに新しく入って来た子ですよ、河村さんまだ会って無いですもんね」
「今日オフィス来る？」
「一応その予定ではありますけど」
「そ、早く行こ。挨拶くらいはしとかないと」
にしてもまた留年しかけてんのかよ、アイツ
ちゃんとレポートくらいは出せばいいのに
「桜華崎ねぇ、」
「河村さん？」
「いや、何となく中々聞かない苗字だったから」
「そうですね、あまり聞かないかもしれませんね」
「サークル入ってるの？」
「いや、本人曰く入りたくないらしくて」
「ふーん、」
夜永は俺も全ては知らない謎の子でもあった。
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作者名：もも | 作成日時：2022年8月9日 23時
