サイダーがパチパチと弾けたならば ymmt ページ2
ザザーン
.......
遠くで波の音が聞こえる。
ヒマワリ畑の真ん中に立ってそっと耳を澄ましてる私
動画の撮影で来てる中での休憩時間、
私は1人、
耳を澄ましてただただ立っていた。
「...わっ」
「....山本さんかぁ」
「ビックリした？」
「少しだけ」
「なぁ〜んだ、」
音も立てずにそっと近付いて来た山本さん
手に持ってるのはソーダとミルクティー
「どっちが良い？」
「...それじゃソーダで」
「はい、どうぞ〜」
「...ミルクティーじゃないですかー」
そう言って渡して来たのはミルクティー、
「嘘だよ笑、どうぞ」
「ん、冷たい。ありがとうございます」
「それにしてもよくこんなに良い所見つけたね」
「前に友達と来た事があって...でも山本さんも良く私の事見つけられましたね」
「ヒマワリ畑に向かってくアリスちゃんの事見てたから」
「なるほど、」
「乾杯しよ」
「もちろん」
「「乾杯」」
蓋を開けるとプシュッと景気のいい音が鳴る。
1口飲むとスカットした液体が喉を通る。
「美味しいですね」
「ねぇーめっちゃ美味しいよね」
「山本さん、」
「どうしたの？」
「海行きません？まだ休憩時間残ってますし」
「良いね！行こ行こ！」
「こっち来て下さい裏道知ってるので」
「ありがと〜」
ヒマワリ畑の隣にある農道的な道を通る。
幼少期の頃友達とよく通っていた道、
...
....
「着きましたよ。」
「わぁ、やっぱりキレイだなぁ」
「キラキラ光ってて綺麗ですよね」
ヒマワリ畑で聞いていた波の音がより鮮明に聞こえて来る。
「はぁ、何か落ち着くなぁ」
「ですね」
砂浜の上に2人で山本さんは胡座で私は足を伸ばして座っていた。
「風、気持いいですね」
「だねー、海ってこんなに良い所なんだね笑」
風は冷たくて海の音は心地よくて
何だか山本さんと2人で居ると胸が高鳴って
唯一波の音が私が現実に居る事を
思い出せてくれるような気がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もも | 作成日時：2022年8月9日 23時
