橘ケンチ ページ5
A｢なんで？なんで青？｣
ケンチ｢なに？急に。笑｣
私はケンチさんの髪色が気に入らない！
A｢ケンチさんは金髪のほうがかっこいい。
情熱の花の時、かっこよかったもん。｣
情熱の花のPVのケンチさん。
すごく素敵だった。かっこよかった。
だから、髪の色変えるって言った時、金髪にし
てっていったのに。
ケンチ｢なんだ。髪のことか？
イイじゃん別に。気に入ってんだから。俺。｣
ふくれっ面の私。
ケンチ｢そんなことで怒んなって。
ほーら。可愛いお顔が台無し。｣
そう言って、私の頬を優しく撫でる。
そうやって子ども扱いすれば、機嫌治るって
思ってることも嫌い！
A｢………………｣
ケンチ｢じゃあ、Aは金髪じゃない俺は好き
じゃないってこと？｣
A｢そうじゃないけど………｣
ケンチ｢青だろうが、金だろうが、黒だろうが
俺は俺でしょ？違う？｣
A｢…違くない。｣
ケンチ｢笑。俺はAがどんなでも
変わらず好きだよ。AはAだからね。｣
A｢私が急にブクブク太っても？｣
ケンチ｢うん。｣
A｢じゃあ、坊主にしても？｣
ケンチ｢坊主かぁ。笑。どーだろ？笑｣
A｢えぇ？｣
ケンチ｢笑。(名前 )が坊主になったら
俺も坊主にして、一緒に寺行くか？笑｣
A｢いかない。
坊主にはならないもん。｣
笑いながら、私を抱き寄せる。
そして、私の耳元で話し始める。
ケンチ｢そんなに金髪の俺ってかっこいい？｣
頷く。
ケンチ｢今の俺は？｣
A｢………かっこいい。｣
ケンチ｢金髪にしたら？｣
A｢んー？今の3倍かっこいい。｣
ケンチ｢3倍かぁ。今の3倍かっこいいって言って
くれるなら、してもいいかな？｣
A｢それ、毎日のように言わなきゃじゃん。｣
ケンチ｢そーだよ。好きも付けてくれると
もっといいけど？｣
A｢恥ずかしいからやだ。｣
ケンチ｢嘘だよ。｣
A｢ケンチさんってホント意地悪！｣
ケンチ｢じゃあ、Aはワガママだな。｣
A｢いーもん。ワガママで。｣
ケンチ｢笑。そんなAも好きだよ。｣
きっと、私の顔は真っ赤だ。
A｢………そのままでいいよ。｣
ケンチ｢ん？｣
A｢青のままでいい。わかったから。
どんなケンチさんもケンチさんだって。｣
ケンチ｢ん。｣
ある日の、ちょっとした言い合い。
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作者名：美桜華 | 作成日時：2016年3月10日 14時
