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「なぁ、俺達付き合わねぇか？」
「ゴフッ！！」
思わず味噌汁を吹いてしまった
歌仙に「はしたない！」と怒られながら彼に答える
「それは出来ない」
「！、なんでだ？」
「…私達は人と神。
結ばれたとしても待っているのは辛い結末だけ
私達は決して結ばれちゃいけない存在なんだよ」
だから、ごめん。そう彼に伝えると、何やら考え込んでいるようだ
私が心を鬼にして言った言葉を整理しているのだろうか
私はその場にいるのが辛くなり早めに食事を終わらせて広間を出た
人気のない縁側に出ると、三日月がお茶を飲んでいた
「おお、主か。
まぁ座れ、丁度話し相手を探していたところなのだ」
「うん。いいよ」
横に座ってお茶を飲む
三日月といるとなんだか落ち着くな
そう思っていると、三日月は口を開いた
「主の実家はどこなのだ？」
「私の実家は京都なの。」
「ほう、京都か。
京都生まれにしては、京言葉がでないのだな」
「まぁ、実家にいるときは昔ながらの喋り方で話すことが多いけどね〜」
そうなのだ。私の家では女性のみ昔ながらの京言葉を使う
そうなんどすえ〜とか、おはようさん、おおきに、どっしゃろ等もよく使う
此処でも気が抜けたりすると京言葉がつい出てしまう
ヴーッヴーッ
そんな話をして盛り上がっていると、スマホから着信音がしたのでスマホを取り出して電話に出た
「はい。もしもし」
『もしもし、未桜ちゃん？
今ちよっとええ？』
この電話の相手は、京都の花街にある翡翠屋の人気舞妓 小春ちゃんだった
『どうしたの？』
『あのな、実はうちの月華楼の舞妓2人病気で休んではって、せやから人気が落ちとるんどす
そんで、未桜ちゃんに３週間だけお座敷に出てはもらえないやろか？』
「ええっ！？」
「どうしたのだ？主」
「なんか、舞妓さん二人休んじゃって、私に少しの間だけ舞妓として座敷に出てもらえないかって……」
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作者名：＊ビターチェリー＊ | 作成日時：2019年6月24日 14時
