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話が終わった後、薬研は遠征から帰ってきた短刀達に会いに行った
一人で桜の木の下に立ち尽くしていると、
私の家、藤崎家使いの式神の葎が背後に現れた
「未桜お嬢様。
千様より、何か変わった事はあるかだそうです」
「なにもないわ。
そう兄に伝えて」
振り向かずに答える
「お嬢様、あの九十九神と結ばれたいなどと考えてはいませんよね？」
思わずビクリと肩が震えた
「…」
「そんなことを考えてはいけません。
所詮は人と神、決して幸せな未来はございませんよ」
「……ふっ、私が薬研藤四郎を好きだなんていつ言ったかしら？」
「…っつ………」
彼女は至って笑顔だが彼女の周りの気は刺さるような冷たさで、普段の暖かい気とは大違いだ
「短刀達が心配だからもう行くわ」
私が歩き始めると共に彼の気配も消えた
「…そんなの、わかっているからこそ……
好きになっていっちゃうの。」
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作者名：＊ビターチェリー＊ | 作成日時：2019年6月24日 14時
