信頼の時間�� ページ6
各自、家にある超体育着を取りに一旦帰宅。
優希はお義父さんたちの家にいるはずだから誰もいないよな。
そう思いながら俺は家に入る。
······が、
『優希！？』
「······おねぇ、ちゃん······」
なんと優希は毛布にくるまって玄関にいた。
物音で起きたようだが、なんでこんな所で······
『なんでここに？ お義父さんたちは迎えにきてくれなかったのさ？』
「ううん。僕が行かないって言ってここに残ったの。お姉ちゃんのこと待ってた」
『待ってた······？』
戸惑う俺に優希はさらなる爆弾発言を落とした。
「僕ね、お姉ちゃんの担任の先生が人間じゃないって前から知ってたの」
『い、いつから！？』
「園長先生のお見舞いに行った時、タコの神様にお姉ちゃんの怪我治してってお願いしようと思って外で待ってたら偶然······」
嘘だろ······
『な、なぁ、優希······』
俺はこのまま、優希を置いて殺せんせーの元に行っていいんだろうか······
殺せんせーには会いたい。
でも、優希を1人にするのは──
「お姉ちゃん、バリアの向こうに行くんでしょ？ あの先生に会いたいんでしょ？」
『いや、俺は······』
「僕ね、ここでいい子に待てるよ。だから早く行ってきて」
『······優希は、殺せんせーが怖くないのか？ 月を破壊して、地球を爆破する生物が······』
俺は震える声でそんなことを聞いた。
すると優希は首を横に振る。
「全然。だって······お姉ちゃんを助けてくれたから。そんな先生がテレビで言うような化物には僕は思えない」
『······！！』
大勢の人はわかってくれない。
どんなに否定しても殺せんせーは悪者で、俺らはかわいそうな生徒。
それがとても悔しく悲しくて、行き場のない感情が胸の中にあった。
でも信頼している人にはちゃんとわかってもらえていた。
それだけで充分······
「お姉ちゃん、いってらしっしゃい」
『······ああ、いってきます！』
俺はハイスピードで超体育着に着替えて家を出た。
集合場所にはもう皆が集まっていた。
イトナに至っては律と組ませたらしいドローンを飛ばしていた。
俺らは色彩を闇に紛れる黒にし、フードを目深くかぶる。
「時間がない。この潜入が間違いなく最後のチャンス」
(((最後のミッションは、全員無事に登校すること！！)))
「行くよ、Aちゃん」
『おう、カルマ』
殺せんせーの暗殺期限まで、あと3時間！！
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羽衣瑠璃(プロフ) - 雫さん» 澪さん、コメントありがとうございます。完結まで頑張ります！ (4月9日 22時) (
レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - この作品好きすぎます😭✨ 主様のペースで完結まで頑張ってください！応援してます🔥 (4月9日 20時) (レス) @page23 id: e3d32f191f (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃(プロフ) - 明日葉さん» 明日葉さん、コメントありがとうございます。これからも時間を見つけて更新していきます！ (4月7日 22時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
明日葉(プロフ) - 更新頑張ってください 応援してます！ (4月7日 21時) (レス) @page23 id: a12f4a84c4 (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃(プロフ) - ノーレーさん» ノーレーさん、コメントありがとうございます。今週の土日辺りに投稿する予定なので楽しみに待っていてください。 (4月3日 6時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽衣瑠璃 | 作成日時：2023年8月20日 16時
