戻らない時間�供�side:カルマ ページ22
「修復できない細胞もあるので、均等に隙間を作り先生の粘液で穴埋めします。数日のうちに彼女自身の細胞が再生して置き換わるでしょう」
いや、もうすごすぎでしょ······
「血液も足りません。AB型の人、協力を」
殺せんせーは俺とイトナの血を触手で吸う。
血なんていくらでも輸血する。
それでAちゃんが生きてくれるなら安いものだ。
「中村さん。破壊された誕生日ケーキを拾って、先生の口に」
「はァ！？ 土まみれで、グッチャグチャの生ゴミだけど」
「エネルギーが必要なんです！！ 戦闘中もずっと食べたかったし！！」
殺せんせーが土まみれのケーキを食べながら手術は後半へ。
糸は一切使わず、痕1つ残さず傷口が塞がっていく。
こうして、Aちゃんの胸の傷はまるで最初からなかったかのように治った。
「······ふう。あとは心臓が動けば蘇生します。【生徒が学校でどてっ腹をぶち抜かれた時の対処法】マニュアル通り、完璧なはずです」
「「「そんな大惨事、フツー想定しねーよ！！」」」
なにがあったら学校で俺らはどてっ腹をぶち抜かれるの？
Aちゃんを地面に寝かせ、殺せんせーの触手からパチパチと電気が出た。
「······今だから言えますが、たとえ君たちの体がバラバラにされても、蘇生できるよう備えていましたを先生がその場にいさえすれば」
そのままAEDと同じ要領で触手から電気をバチッと心臓に流した。
すると······
『············か······はっ······』
Aちゃんがガバッと上体を起こした。
『あれ······？』
そして自分の胸を触り、首を傾げている。
『······えっと──』
「Aちゃん！！！」
『グエッ！？』
俺はAちゃんを抱き締めた。
なんか変な声が聞こえたけどどうでもいい。
「バカッ！！ 無茶しすぎ！！ マジで死んだかと思ったじゃん！！」
『············ごめん、カル──』
「Aちゃーん！！！」
『オゴッ！？』
茅野ちゃんがAちゃんに飛びついた。
またAちゃんから変な声が出る。
「ごめんね！！ 私を庇って、こんな······！！」
『······本当にごめん。でも、ルナちゃんが無事で本当に良かっ──』
「「「A！！！」」」
ほかの皆がAちゃんに抱きついてきた。
とりあえず······岡島がAちゃんに抱きつくのだけは阻止しよう。
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羽衣瑠璃(プロフ) - 雫さん» 澪さん、コメントありがとうございます。完結まで頑張ります！ (4月9日 22時) (
レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - この作品好きすぎます😭✨ 主様のペースで完結まで頑張ってください！応援してます🔥 (4月9日 20時) (レス) @page23 id: e3d32f191f (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃(プロフ) - 明日葉さん» 明日葉さん、コメントありがとうございます。これからも時間を見つけて更新していきます！ (4月7日 22時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
明日葉(プロフ) - 更新頑張ってください 応援してます！ (4月7日 21時) (レス) @page23 id: a12f4a84c4 (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃(プロフ) - ノーレーさん» ノーレーさん、コメントありがとうございます。今週の土日辺りに投稿する予定なので楽しみに待っていてください。 (4月3日 6時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽衣瑠璃 | 作成日時：2023年8月20日 16時
