生徒の時間 ページ13
それは、異次元の戦いだった。
1撃1撃が衝撃波(ソニックブーム)を生み出す。
まさに規格外······
動きはよくわからない。
視力が良い悪いの次元じゃない。
でも、これだけはわかった。
殺せんせーが······圧倒的に押されている！！
倍の速度を持つ"2代目"の攻撃。
体も頭脳も超人となった柳沢のサポート。
なんと、柳沢は腕から小型の爆弾を飛ばした。
それが"2代目"に吹っ飛ばされた殺せんせーに直撃。
倒れる殺せんせーにさらに攻撃をする2人。
「絶望だろう、モルモット！！ 2人 × 触手 × 天才 × 憎悪の力！！ お前ごときの力など、とうに越えているぞ！！」
捉えられない音速バトル。
俺たちには手も足も出ない。
助けることなんてできない。
次元が違いすぎる戦い。
俺たちが1年してきた努力が······すべて、無意味だと思わされる。
化物級に強い烏間先生すら手を出せない。
そんな戦いで俺らがなにかできるはずがない。
あまりの激戦に逃げることすらできない。
完全に······足手まといだ。
俺らは、殺せんせーの······
『······えっ？』
最初は偶然かと思った。
でも、それは違った。
殺せんせーは······
『············かわし······始めている』
殺せんせーは2人の攻撃をかわしていく。
最小限の力で攻撃を逸らす。
土を使って圧力光線を防ぐ。
間合いを詰めて威力を殺す。
圧倒的な戦力差を工夫で埋めていく。
「こればかりはっ······年季の差です！！ 道を外れた生徒には······今から教師の私が責任を取ります。だが、柳沢。君は出ていけりここは生徒が育つための場所だ。君に立ち入る資格はない！！」
殺せんせーは、どこまでも"先生"だった。
「······まだ教師なぞ気取るのか、モルモット······ならば、試してやろう」
柳沢はパチンッと指を鳴らす。
それを合図に"2代目"が動く。
「わからないのか？ 我々がなぜこのタイミングを選んできたのか」
「「『！！』」」
すぐそこに迫った"2代目"に俺らは固まった。
「バワー重視の全快攻撃をかわせない生徒たちをターゲット、に全員死ぬまで繰り出し続ける」
「いけないッ······」
「守るんだよな？ 先生って奴は」
避ける時間。
叫ぶ時間。
そんなものはなかった。
目の前には"2代目"の攻撃と、俺たちを庇う殺せんせーの姿が······
──ドンッ
大きな音と一緒に熱を持った強風が吹いた。
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羽衣瑠璃(プロフ) - 雫さん» 澪さん、コメントありがとうございます。完結まで頑張ります！ (4月9日 22時) (
レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - この作品好きすぎます😭✨ 主様のペースで完結まで頑張ってください！応援してます🔥 (4月9日 20時) (レス) @page23 id: e3d32f191f (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃(プロフ) - 明日葉さん» 明日葉さん、コメントありがとうございます。これからも時間を見つけて更新していきます！ (4月7日 22時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
明日葉(プロフ) - 更新頑張ってください 応援してます！ (4月7日 21時) (レス) @page23 id: a12f4a84c4 (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃(プロフ) - ノーレーさん» ノーレーさん、コメントありがとうございます。今週の土日辺りに投稿する予定なので楽しみに待っていてください。 (4月3日 6時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽衣瑠璃 | 作成日時：2023年8月20日 16時
