ラスボスの時間�� ページ11
巨大な触手の化物。
吉田が嘘だろ言いたげな顔をした。
これが嘘だったらどんなにいいか······
「こ······こいつがあの······俺らを襲った······2代目"死神"？」
『おいおい······顔どころか全身化物じゃねーか。頭と性格がかなりイカれていたが、まさかここまでとは······』
2代目"死神"と柳沢が屋根から降りる。
「そのタコと······同じ改造を施しただけさ。違う点は······彼が自ら強く望んでこの改造を受けたことだ。不出来なイトナや義妹とは訳が違う」
柳沢は2人を見てそう言った。
「想像できるだろうか。人間の時ですら1人で君たちを圧倒した男が、比類なき触手と憎悪を得た。その破壊力を······」
「死ね──」
「逃げ──」
──ドガァンッ
っ！！？
耳がっ······！！
突然の衝撃は俺らの体を吹っ飛ばした。
その振動は耳へのダメージがデカく、俺は地面に落ちたあと耳を押さえる。
そしてそれは皆もそう。
『うっ······』
「み······耳が······」
「なんっ······だ······今の······」
えぐれた地面。
土や石が舞い上がり落ちる。
殺せんせーがとっさに俺らを後ろに押してくれたからこの程度で済んだけど······
「
(((マ······マッハ······40！！？)))
殺せんせーの倍じゃねーか！！
"2代目"が殺せんせーに次々と攻撃を仕掛ける。
あまりの速さに殺せんせーは圧されていた。
「この狭いバリアの中では最高速度までは出せんがな、要するに基本性能が倍ということ」
柳沢は余裕そうに説明をしていく。
「"2代目"の超人的な動体視力と直感は······触手によって増幅され、超音速の世界にも容易く順応した。素人の子供と違って、あっという間に触手に慣れた。そこにいる"初代"がそうであったようにな」
ついに、殺せんせーが顔面に攻撃をもろに受けて吹っ飛ばされる。
殺せんせー！！
「最大の違いはあのタコやお前たちと違い、継続的運用を考慮に入れない触手設計。要するに彼は、メンテナンスの必要がない使い捨てだ」
使い捨て······
「寿命は3ヶ月もない代わりに、凄まじいエネルギーを引き出すように調整できた。もちろん、死ぬ時も爆発する危険はない仕組みだ。ハハハハハ！！ 安全で完璧な兵器だろう！！」
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羽衣瑠璃(プロフ) - 雫さん» 澪さん、コメントありがとうございます。完結まで頑張ります！ (4月9日 22時) (
レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - この作品好きすぎます😭✨ 主様のペースで完結まで頑張ってください！応援してます🔥 (4月9日 20時) (レス) @page23 id: e3d32f191f (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃(プロフ) - 明日葉さん» 明日葉さん、コメントありがとうございます。これからも時間を見つけて更新していきます！ (4月7日 22時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
明日葉(プロフ) - 更新頑張ってください 応援してます！ (4月7日 21時) (レス) @page23 id: a12f4a84c4 (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃(プロフ) - ノーレーさん» ノーレーさん、コメントありがとうございます。今週の土日辺りに投稿する予定なので楽しみに待っていてください。 (4月3日 6時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽衣瑠璃 | 作成日時：2023年8月20日 16時
