期待の時間�機�side:カルマ ページ27
あーイライラする。
俺は学校の近くにある公園のベンチでイチゴ煮オレを飲んでいた。
このイライラの原因はもちろんAちゃん。
『昨日？ 体調不良じゃなくて、ただの家庭の事情。どうしても外せない用事があったんだ』
あそこで本当のこと言ってくれたらまだ冷静でいられた。
なのにさらっと嘘つくし、大事な話があると言ってきた。
おおかた、浅野クンと付き合うかとかなんだろうな。
「脈アリって期待してた俺がバカみたいじゃん······」
ほかの奴ならここまで荒れなかった。
だってあのAちゃんとずっといる男なんてよっぽどの物好きだけ。
きっとすぐに別れるに決まってる。
だけど浅野クンは本気度が違う。
Aちゃんに片想い中なのがバレバレ。
気づいてないのは鈍感なAちゃんだけだし。
ナイフ1本で戦った時も言ったけど、なんで惚れちゃったんだろ。
Aちゃんなんて意地っ張りで嘘つきで、ブラコンで口調は荒くて少し乱暴で······
まぁでも、笑った顔も泣いた顔も可愛いし、ピアノを演奏する時は綺麗だと思う。
いや、そうじゃなくて······
「あーあ······」
自分のやったことが子供っぽくて嫌になってきた。
このイライラを誰にぶつけようか。
もう適当に、この付近をうろついてる不良2・3人煽って──
『やっと見つけたぞ、バカルマ······！』
「······なんの用？ Aちゃん」
俺の前に現れたのは少し息切れをしているAちゃん。
『な、なぁ、カルマ──』
「探さないでくれる？ 迷惑」
今、Aちゃんに会いたくない。
だから俺はすぐに立ち上がり歩く。
『あ、ま······待って······』
後ろからAちゃんのか細い声が聞こえてきたが、俺は無視を──
『待てって言ってるだろうが！！！ カルマ！！！』
「······えっ？」
Aちゃんの怒鳴り声が聞こえて俺は渋々振り返る。
そして驚いた。
だって、Aちゃん······
「な、泣いてる······」
なぜか涙をボロボロ流していた。
Aちゃんがめったに泣かないのもあり、俺は戸惑い立ち止まった。
『う······嘘つきは、どっちだよ······待っててくれるって、約束したじゃん』
「え？」
『ずっと告白するし、シュウくんと契約交際しても好きって言うし、俺の過去を知っても復縁を望んでたくせに、なんで今さら······』
Aちゃん······？
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羽衣瑠璃(プロフ) - ラララさん» ラララさん、コメントありがとうございます。そう言ってもらえるととても嬉しいです(*≧∀≦*) (8月21日 9時) (
レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
ラララ - すっごく面白くて、楽しみにしています！色々あったけどやっと付き合えて良かった〜！こんな素晴らしい物語を作ってくれてありがとうございます！(＞人＜;ｶﾝｼｬｧ~ｯ‼︎ (8月20日 22時) (レス) @page49 id: 89c659f65a (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃(プロフ) - とまとさん» とまとさん、コメントありがとうございます。まさかのストレス解消になるとはビックリです。こちらこそ、読んでいただきありがとうございます！ (8月5日 17時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
とまと - これを読むだけでストレス抜けます。夢主の性格×カルマの絡み最高です！！いつもありがとうございます！！ (8月5日 16時) (レス) @page44 id: 3865ce0038 (このIDを非表示/違反報告)
羽衣瑠璃(プロフ) - Kk さん» Kkさん、コメントありがとうございます。そう言ってもらえてとても嬉しいです。ありがとうございます！ (7月30日 20時) (レス) id: 3065eb1929 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽衣瑠璃 | 作成日時：2023年6月3日 13時
