難事件に発展しました ページ13
「…」
「…」
「…なに？3人してなんでそんなに俺のこと見るの？」
あんまり見つめすぎて鈴木に穴が開くんじゃないか？ってくらい3人で一斉に鈴木を見つめる。
「鈴木、あのさ」
「え、そんな急に聞いちゃう？」
少し早口の田淵が私の言葉を遮る。
いや、じゃあいつ聞くんだよ。
鈴木彼女いる疑惑からもう2日も経ってる。
女の子から逃げた田淵にも鈴木について聞いてみたけど、目を大きくさせて驚いていた。
これだけ女子力が高い鈴木に彼女が居てもおかしくない。(料理の取り分けは素手だけど)
できれば早く知りたいし紹介してもらいたい。
｢何？なにか俺に聞きたいの？｣
｢貴雄、俺らになんか隠し事してない？｣
斎藤の言葉に鈴木は一瞬固まる。
でも直ぐに、え？なんでどうして？と半分笑いながら私たちを順番に見た。
｢鈴木のファンの女の子たちがね｣
｢なに？俺のファンとかいるの？｣
こいつらこれだけ騒がれてるのに自分にファンがいること未だに知らないんか。
｢うん、鈴木のファンの女の子たちがね。
鈴木に彼女がいるんじゃないか？って。｣
｢…彼女？｣
｢そう、彼女。｣
｢鈴木くん、彼女について聞かれて内緒って答えたんでしょ？｣
｢………あーーーーーーーー!!｣
鈴木が思い出したかのように声を上げる。
彼女のこととかそんな大事なこと忘れてるなよ。
｢いないよ、彼女！
いたらそもそも宏介や田淵に言ってるでしょ！｣
｢でも貴雄に内緒って言われた〜って言ってたよ。｣
｢だって女の子って居ないよ、って言っても信じないじゃん。｣
まあ、たしかに。と斎藤が頷く。
何、この人達今まで彼女疑惑山ほどかけられてきたの？
だから対応慣れしてるの？
対応慣れしてるなら斎藤も田淵も友達の彼女疑惑で動揺してるんじゃないよ！！！
｢しばらく鈴木彼女疑惑は校内をざわつかせるだろうね。｣
｢そんなざわつかせるほど大した話題じゃないからすぐ無くなるよ。｣
宏介の彼女疑惑とかなら泣く子出るだろうけど、と鈴木が笑う。
｢なんだ、何も無かったのか。｣
そう言うと田淵も斎藤も自分の携帯をいじり出す。
｢女の子ってそういう噂好きだよね。｣
｢好きな人のそういう話題に敏感なんじゃない？｣
なるほど、と鈴木は顎を手で触る。
｢…最近気になる子なら出来たよ？｣
｢……ん？｣
そんな言葉が聞こえた気がしたから鈴木の方を見ると満面の笑みでこちらを見ていた。
【難事件に発展しました】
笑顔で気になる事言わないで？
続く
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オーちゃん - 面白いくて、続きが気になりすぎています。 (2020年9月7日 19時) (
レス) id: c6e6b01eb8 (このIDを非表示/違反報告)
麗華 - はじめまして(#^_^#)とても楽しみなお話で続きが早く読みたいです( ´艸｀)これから宜しくお願いいたします(。・∀・。)ノ (2020年4月19日 17時) (レス) id: 39e224bf48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕 悠 | 作成日時：2020年4月19日 14時
