頬を伝う涙に誓いを立てて ページ11
宏介さんの携帯にかけたはずだよね。
間違ってないよね。
もう一度スマホのディスプレイを見ると恋人の名前が表示されていた。
ー.宏介くん、まだ寝てますよ。
電話越しにそう言っていたのは確実に女の人だった。
何が何だか分からなくなってすぐに切ってしまったけれど、耳に残っている甘い声。
｢宏介、そんな奔放なことしないと思うけど。｣
｢斎藤くんそんな器用じゃないしね。｣
わけも分からず鈴木さんに連絡してしまい、｢2人じゃ良くないから｣と、言って田淵さんまで呼んでくれた。
カフェにつくと鈴木さんが｢紅茶って飲める？｣と聞いてくれ、頷くと店員さんに注文してくれた。
｢わたしも何が何だかわからず、すぐ切ってしまって……｣
｢昨日宏介打ち上げ何時までいたの？｣
｢最後までいたと思う。
俺ちょっと早めに抜けたんだけど、まだ斎藤くん飲んでたから。｣
話をしていると店員さんが紅茶を持ってきてくれた。
｢これ、凄く落ち着く香りがするから。｣と鈴木さんが目の前に置いてくれる。
ふわりとベリーの甘酸っぱいい香りがして少しだけ心臓の音が緩まる。
｢斎藤さん、お姉さんとかいませんよね。｣
｢お兄さんだけだよね。｣
｢お母さんが来てることもないし…………あ。｣
突然田淵さんが目を丸くして思い出したかのように声を上げた。
｢何？なんか思い当たることあるの？｣
｢いや、鈴木くんあれだよ、スタッフの……｣
含みを持たせるような田淵さんの言葉に鈴木さんも思い出したようにあー……と声を漏らす。
｢え、な、なんですか、、、｣
｢いや、実は……ちょっと最近斎藤くんにベタベタしてるスタッフがいるというか……。｣
｢まあ宏介も相手にしてないけど、スタッフだから結構関わることもあったり飲み会にも来たりしてるんだけど。｣
昨日もいたよね、と鈴木さんが田淵さんに問いかけるとうーん、と低い声を出した。
｢とりあえず、斎藤くんのとこ行ってみなよ。
俺は斎藤くんはそんなクズじゃないと思ってるから。｣
｢俺も宏介はそんなやつじゃないって思ってる。
Aさん怖いかもしれないけど、宏介と話しておいで。｣
鈴木さんと田淵さんに背中を押され、宏介さんの家に向かった。
確かに宏介さんが女性関係に奔放だとは思えない。
付き合った時もちゃんと順序を追ってだったし……。
重い足を無理矢理動かすように宏介さんの部屋に向かう。
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るう＠邦ロックとetc(プロフ) - うわあ………尊い………めっちゃすきです………m(_ _)m (2020年10月3日 7時) (
レス) id: d47d9f7e3c (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - まるこさん» ありがとうございます。ちょっと過激すぎたかな？と思いましたが楽しんでいただけて嬉しいです。第2弾、終わったばかりですが第3弾が始まりました。またお付き合い頂けたら嬉しいです。 (2020年4月27日 20時) (レス) id: af8940d8bd (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - 零さん» ありがとうございます。第2弾、終わったばかりですが第3弾が始まりました。またお付き合い頂けたら嬉しいです。これからもよろしくお願い致します。 (2020年4月27日 20時) (レス) id: af8940d8bd (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - あちゃさん» ありがとうございます。第2弾、終わったばかりですが第3弾も登場しております。またお付き合いください。 (2020年4月27日 20時) (レス) id: af8940d8bd (このIDを非表示/違反報告)
まるこ(プロフ) - 第二弾お疲れ様でした！どのお話も楽しく読ませていただきました！（最後のお話私的に最高すぎました、、、！）第三弾も楽しみにしていますので、無理せず更新していただけると嬉しいです！ (2020年4月27日 2時) (レス) id: 5234202a18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕 悠 | 作成日時：2020年4月8日 18時
