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｢ごめんね、来て貰っちゃって。｣
いつもよりふんわりした声で言う。
｢大丈夫だよ、特に何も用事無かったし。｣
｢今日のライブ、ほんとに良かったんだ。田淵も感動してたし。いつも楽しいけど、今日は何だかやり切ったって感じがして。
田淵と貴雄もいつも以上にぴったり合ってる感じがして。｣
お酒のせいなのかゆっくりとした口調で普段言わない話をしてくれる。
宏介さん達のライブには何回か行ったことがある。ホントは毎回見に行きたいけど現実そんなこと出来ない。
自分が行かなかった時の話を聞けるのも悪くないなぁ。
｢コンビニ寄ってもいい？｣
コンビニの前に差し掛かった時、宏介さんは私の返事を待つより先にコンビニに足が向かっていた。
｢ふふっ、いいよ。｣
今日の宏介さんは何だか子供みたいだ。
コンビニに入ると宏介さんはまっすぐビールの売り場に向かい、1本取るとレジに向かった。
この人まだ飲むのか、
そう思いながらじーっと見ていると彼はん？、と首を傾げながらニコッと笑う。
反則だぞ、その仕草は。
コンビニを出るなり直ぐにビールの蓋に指をかける。
｢宏介さん、大丈夫？｣
｢なにが？｣
飲み足りないの？と問うと手に持ったビールを見てああ、これね、と笑う。
｢一日の終わりに缶ビール開けるのが習慣なの。
これでやっと一日の終わりを感じる。｣
カシュッと音を立ててビールが開き、宏介さんが口をつける。
宏介さんが飲んでると美味しそうなんだけどな。
｢Aちゃんも飲む？｣
｢私は大丈夫。まだなかなか好きになれないから。｣
ふーん、と一言言うともう一度缶ビールに口を付ける。
突然目の前に宏介さんの顔が近づいてきてキスをされた。
彼の柔らかい唇が少し開くと舌で唇をつつかれる。
そっと開くと優しく舌を押し込まれた。
ビールの苦い風味と宏介さんの体温が伝わってくる。上手く息をしているはずなのに頭がくらくらとして目を開けてられない。
ちゅ、と軽い音を立てて唇が離れると熱を帯びた表情の彼に見つめられた。
｢こ、うすけさん……？｣
｢これで好きになった？｣
急にくしゃっと少年のような笑顔を見せられ、どうしたらいいか分からない感情に襲われる。
ダメだよ、そんな
急に色んな表情を見せられて、もっと好きになっちゃうよ。
｢の、飲もうかなって気分にはなった。｣
お酒を飲んで酔った宏介さんにまたどんどんハマっていく。
【アルコール・トラップ】
酔った斎藤さんはキャラが変わって欲しい。
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裕(プロフ) - 夕凪さん» コメントありがとうございます。とても嬉しいお言葉に励まされました。夕凪様の小説も読ませて頂きたいと思います。そして続編、少しずつですが書いていこうと思いますのでまたよろしくお願いします。 (2020年4月8日 18時) (
レス) id: af8940d8bd (このIDを非表示/違反報告)
夕凪(プロフ) - はじめまして、こんにちは。小説通して、とても楽しませて頂きました。わたしも勝手ながら夢小説を書いているのですが、情景・心理描写など参考になる部分が多々ありました。ひとときの夢をありがとうございます。もし可能でしたら…続きを楽しみにしています。 (2020年4月8日 14時) (レス) id: e6f9b067c6 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - 零さん» コメントありがとうございます！私の中の斎藤さんイメージで書いているので自身は楽しく書かせていただいております。楽しんで頂けてとても嬉しいです。これからも頑張ります！ (2020年4月2日 20時) (レス) id: af8940d8bd (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 第一話から拝見させて頂いてます。色っぽくてドキドキする展開にいつもときめいており、更新されてるとわくわくしながら読んでいる自分がいます。これからも応援させて頂きます、頑張ってください！ (2020年4月2日 19時) (レス) id: e30a93ed77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕 悠 | 作成日時：2020年3月27日 11時
