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18話 スライム達の過去編1 ページ21
スマイル視点
俺たちは昔、この国の小さな牢獄に入れられていた。
理由は…
まだ言えない。
絶対に出ることは出来なかったが、全員と交流出来たし、食事もしっかり出ていて、あまり苦しくは無かった。
共に暮らしていく内に、全員が冤罪でここに入れられたことが分かった。
全員薄々勘づいてはいたが、そこで確信した。
”この国に利用されている”ことを。
ある時、突然
「お前たちには、魔王討伐に行ってもらう。
もし、お前たちが魔王を倒すことが出来たら、ここから完全に解放してやろう。」
と、国王に言われた。
もちろん俺たちに拒否権は無い。
この国では、魔王討伐に向かえるような人材がいなかった。
今思えば、昔から全員
「頭の回転凄くが早い」
とか
「運動能力が異常に高い」
と周りの人によく言われていたらしい。
俺たちは、この為だけに生かされていたんだと理解した。
今までずっと一緒に暮らしていたからか、俺たちは戦闘でも何も苦労しなかった。
一人一人が助け合い、次第に動きも良くなっていった。
na「魔王…お前はここで倒させてもらう。」
魔王「ハッハッハ！…随分と遅かったなぁ？
倒せるのか？この俺を」
「…はっ？」
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作者名：まっしゅるーむ x他1人 | 作成日時：2024年1月4日 0時
