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こんなことで事務所の一室を使わせてもらうなんて、職権乱用も甚だしいけど、
今の俺たちはそれを気にしてる余裕はない。
一刻も早くと気持ちが急いで、事務所のスタッフに部屋を使わせて欲しいとお願いをするときには俺の顔を見て引いてた。
そんなことも気にしてられない。
この前と同じように、それぞれの定位置に座って固唾を飲む。
深「…お前らは本当にいるんだな」
佐「ふっか煩い！」
深「お前にだけは言われたくない」
目「で、舘さんは誰が好きなの？」
深「軽い！！非常に軽いパス！！」
向「だてっ！」
いきなり康二がガタッと音を立てて椅子から立ち上がる。
おいおい、ここで暴走は流石にやめろよ？
って思ってたら、やっぱり舘さんの方にズカズカ進んでく。
深「おい、康二！やめ、」
向「本当のこと、話してや。もう皆んな覚悟はできてんで」
また舘さんに抱きつくのかと思ったら、そんなことはなく、
スッと舘さんの前に蹲み込んで、舘さんの手を握ってそう言った。
予想外の紳士的行動に驚いてると、
岩「…うん、舘さん。もう言っちゃっていいよ」
照も舘さんに微笑みながら、そう言う。
その微笑みはやけに悲しそうにも見えた。
宮「…康二、照…」
舘さんは2人を見て、眉を下げる。
康二は俯きながら、自分の座ってたとこにゆっくりと戻る。
2人は気づいてるのか？
舘さんが誰を見てんのかを…
翔太を見ると、ジッと舘さんを見てた。
眉にシワを寄せ、唇を噛み締めてまるで泣くのを我慢してるみたいに。
…また俺だけ置いて行かれてる気がした。
宮「…ありがとう、俺の気持ちを考えてくれて。
皆んなが俺のこと好きって言ってくれたの、凄く嬉しかったよ。
…俺、」
舘さんの話を聞いていられず、俯いてしまう。
と、机に目を向けてたところが急に暗くなる。
え？と暗くなった原因を見上げると、
宮「ふっか」
舘さんが俺を見下ろして微笑んでた。
俺の膝の上で強く握ってた手をそっと掬い上げられる。
そのまま、されるがままに立たされて、舘さんと面と向く。
何が起こってるのか、分からない。
え？だって、今舘さんの好きな人を聞くはずで、
なにこれ、
深「だ…、だて、さん？」
宮「ふっか。
俺、ふっかのことが好き」
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パンダ(プロフ) - 一気に読んでしまいました 面白くて笑ったり、切なくなったり自分の感情が忙しかったです笑 楽しく読ませていただきました！ 阿部ちゃんがどうなるのか気になります… (2020年9月15日 17時) (
レス) id: 2ea9e4b1c6 (このIDを非表示/違反報告)
微.(プロフ) - 完結おめでとうございます！本当に素敵なお話に巡り会えて幸せです、評価の星ひとつでは足りないくらい何度も押したいです。この感激のままもう一度イチから読ませていただきます＾＾ありがとうございました (2020年7月28日 23時) (レス) id: 5cda986904 (このIDを非表示/違反報告)
りりー - 1番好きな小説でした。完結おめでとうございます、そしてお疲れ様でした。だてふか？ふかだて？に目覚めました。責任とって下さい(喜)また次作も楽しみにしております。 (2020年7月28日 22時) (レス) id: 432d049e60 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりゆり(プロフ) - 毎回楽しく読ませて頂きました！とても大好きなお話です！次作も楽しみにしています (2020年7月28日 22時) (レス) id: 49e0ed6ec1 (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - 完結おめでとうございます。こんなにも楽しみに更新を追いかけたお話も久々でした。毎回毎回その展開とお話のテンポの良さに惹かれていました(*^^*)ぜひともその後の二人や、あと緑くんの想いがどうなったかも気になるので…いつか続編見せて頂けたら嬉しいです* (2020年7月28日 21時) (レス) id: 5c1dcb4cdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カリフラワー | 作成日時：2020年7月13日 21時
