みんなで守るよ:part2

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〈先生side〉
リハビリが順調に進んでいる二宮くん

今日からは制限無く歩いていいよと言ったものの
まだまだ安心はできない。

秋になり、昼夜の気温差が激しくなってきたから
喘息の患者さんは発作が起きやすい

看「先生、二宮さんのことについてなんですけど･･･」

先「うん、どうした？」

看「最近、夜間に軽度の呼吸苦で眠れていない日があるみたいです」

先「やっぱりか･･･、吸入の回数を少し増やそうか」

看「分かりました。1日4回に増やしておきます」

吸入の効果で、しっかり眠れるようにと願う

今日の仕事を済ませ、当直の先生に申し送りをした。
帰る前に二宮くんの病室へと向かう

丁度消灯前の吸入を看護師が準備している所だった

先「夜、眠れてなかったんだって？」

和「あ、はい･･･すいません黙ってて。
最近夜寒くなったからですかね･･･」

先「そうだね、この吸入でだいぶ楽になると思うから。」

看「では、吸入始めます」

和「はい、ありがとうございます。」

先「もし、病室から出るようならいつも持ってる吸入薬は
必ず持って行くんだよ」

和「分かってます。
先生も早く仕事終わったなら、帰ってくださいよ！
最近忙しそうだったし･･･」

先「俺のことはいいんだよ。忙しいのには慣れてるから」

看「外に出られるようでしたら、吸入薬とこれも持って行ってくださいね
簡単に言えば移動用のナースコールみたいなものです。
なにかあったら、このボタンを押してください
では吸入が終わる頃に、また来ますね。」

そう言ってナースコールを机の上に置いて看護師は病室を出て行った

和「先生は、帰らないんですか？」

先「ん〜
この前、風間さんから聞いたよ？
リハビリ中にちょっと無理したんだって？」

和「あの時は･･･
発作にならないくらいだって自分で分かってたから･･･」

先「最近頑張り過ぎてるから、セーブしにきたんだよ」

和「今日はなんかいっぱい怒られるな･･･」

吸入を持ちながら顔を背ける二宮くん

先「顔を背けたって、無駄だよ笑
今日はこれくらいにしてあげるからさ」

和「はい･･･気をつけます」

先「また明日来るから、今日はしっかり休むんだよ」

和「先生も早く休んでくださいね」

先「ありがとう。じゃあ、また明日」

病室を出て、家へと向かった。

明日、病院に来て発作の報告がありませんようにと願って･･･

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