【2】 ページ37
〈先生side〉
いつもにまして広く感じる病室。
そんな真ん中のベッドに酸素マスクをつけた二宮くん
先「今は苦しいのは落ち着いた？」
ゆっくりとうなずいた彼だったけど、
聴診をしなくても分かるくらい喘鳴が聞こえてくる。
先「今回は、病室から出るのも我慢してほしいな。
部屋のトイレに行くときも、看護師を呼んでほしい。」
和「･･･はい、分かりました。」
なんとか納得はしてくれたけど、悪化するのをどうしても防ぎたいんだ。
現に、酸素投与をしてもなかなか安定しない数字。
普段行っている吸入の回数を増やすよう看護師へ指示を出す
二宮くんはすぐに目を閉じてゆっくりと深呼吸を続けた。
先「じゃあ、また来ます。」
俺は医局へと戻った。
ーーーーーーーーーーーーーー
もうすぐ日が沈もうとした頃、電話が鳴った。
先「はい、どうした？」
看「先生。二宮さんなんですけど、かなり呼吸苦を訴えています。」
先「咳はでてる？」
看「発作の様にはなっていないですが、時々･･･」
先「分かった。今からいく。」
ーーーーーーーーーーーーーー
二宮くんの病室へ入ると、肩で呼吸をして苦しそうにしていた
先「苦しいね･･･。もう少し体起こそうか。」
自分では無理そうだったから、机に寄りかかれるよう体位を整える。
和「せんせ、ちょっと･･･楽になった。」
先「良かった。ついでに1回吸入しておこうか。」
今夜、発作を起こす可能性が高すぎる。
看護師にも発作が起きたときの準備をしておくよう伝える。
〈和也side〉
今回入院してからずっと苦しい状態が続いてた。
トイレに行くにしろ看護師さんを呼んで車椅子で連れて行ってもらう。
和「すいません、毎回呼んでしまって。」
看「大丈夫ですよ。
今回は男の僕が担当につくんで、なんでも言ってください。」
なんで男性看護師が今回担当なんだろうと思っていたが、
やっと理由が分かった。
和「はぁ･･･ありがとうございます。」
看「しっかり体を休めておいてください。」
ちょっとトイレに行っただけなのに、息を切らす俺。
ベッドに座って足下にあるテーブルに体を預けると、
看護師さんが肩からタオルケットを掛けてくれた
看「では、また何かあったらナースコールを押してください。」
そう言って車椅子を押して出て行った男性看護師さん。
ふと時計を見ると、消灯の時間になろうとしていた。
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星*末ズ(プロフ) - kainさん» 1年間も待っていただき、ありがとうございます😭不定期も不定期野郎ですがこれからもよろしくお願いします！ (2022年9月13日 14時) (
レス) id: ee4b9f9185 (このIDを非表示/違反報告)
kain(プロフ) - 更新待ってました！ありがとうございます (2022年9月12日 5時) (レス) @page44 id: 5fa1ab67c7 (このIDを非表示/違反報告)
星*末ズ(プロフ) - しほほんさん» 続きを楽しみに待っていてくださっているのになかなか更新できず申し訳ありません！頑張って更新したいと思います！ (2021年9月20日 19時) (レス) id: ee4b9f9185 (このIDを非表示/違反報告)
しほほん(プロフ) - 話が更新になってないです (2021年9月20日 15時) (レス) id: 712931ffc3 (このIDを非表示/違反報告)
しほほん(プロフ) - 更新お待ちしてます (2021年9月19日 13時) (レス) id: 712931ffc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星*末ズ | 作成日時：2016年8月21日 20時
