小山 ページ7
手越に付き添い救急車に乗る。
『わかりますかー？手越さん。わかるようでしたら、こちら握り返してくださいねー』
酸素マスクを付けられた手越の目が開く事はなかった。
…だが
『えー反応あり。右手正常。左脳は問題ないかと』
小「手越！！！！」
救急隊の方から手越の右手を半強引に奪い取ると握りしめ話しかけた
小「手越！！！わかるか？手越！！」
手「…っ」
うっすらと目を開けるがまだうつろ。
だけど、目を覚ました事が本当に嬉しくて俺は涙を流しながら手越の手を握り続けた。
あ、そうだ。
みんなに報告しなきゃ
LINEを開き
さっきまでみんなで馬鹿な事を
送りあっていたグループを開く。
Aと手越のくだらないやり取りをみてると、胸が潰れそうな苦しさが俺を襲った。
…絶対に…絶対にまたみんなで笑うんだ…。
手越が目を覚ました事を伝え、Aの状況をきく。
結構早くに既読がつき
よかった、とまっすーから手越の件だけ返信が。
A…Aは、どうなんだよ…
はやる気持ちを抑えてもう一度送ると
"心肺停止"
小「…え…」
シンパイテイシ…？
嘘だろ…？
小「しん、ぱいていしって…」
救急隊「はい？」
俺の口は勝手に動いていた
小「心肺停止って…助からない…んで、すか…？」
救「え…いや、どのくらいの時間心停止が続いてるかにも…。動き出す事はありますが…その時間によっては脳にダメージがいくので、後遺症が残るかと…」
…後遺症。
小「後遺症…って…」
救「断定はできませんが、言語障害や、半身不随、聴力の低下…さまざまです…。…お連れの方…ですか…？」
はい、と頷く。
…言語障害…半身不随…。
…いい。
もういいよ。
喋れなくても、動けなくても、目が見えなくても…
Aが生きててくれれば…
どんな姿でもいい…
Aである事は変わりないから…
A…
生きてくれ…
LINEに返信する事を忘れ俺は病院につくまで声を出して泣き続けた。
手越…ごめん。
俺、本当に頼りないよな…
。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 303人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゴリちゃん(プロフ) - ひーちゃんさん» わーありがとうございます^ ^！！お気遣いも、、、。待っていてください^ ^ありがとうございました！ (2016年5月5日 21時) (
レス) id: faab9ab15a (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん - どうしてもまた読みたいです！気が向いたらぜひよろしくお願いします。でもくれぐれも無理はなさらないで下さい！ (2016年5月5日 1時) (レス) id: e26dc541d6 (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん - こんばんはー！夜遅くにすみません！しおりさんの過去のNEWSのお話し読みすぎちゃって全部覚えちゃいましたよ笑笑迷惑かなと思ったのですが、やっぱりしおりさんのNEWSのメン愛のお話しが大好きで、大好きで、大好きで、、、！！！ (2016年5月5日 1時) (レス) id: e26dc541d6 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 未来さん» コメントありがとうございます(^^)！！いやーそのお言葉が嬉しいです>_<私でよければどんどん絡んでください＼(^o^)／！！ぜひ！ (2014年7月31日 1時) (レス) id: f19556adac (このIDを非表示/違反報告)
未来 - しおりさんの小説
すごく大好きです！ これからもしおりさんを絶対に応援します！！
もしよろしければお友達になってください(≧∇≦) (2014年7月30日 23時) (携帯から) (レス) id: 0a15f686fa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しおり
| 作成日時：2014年7月17日 0時
