8人で〜涙雨〜3nd

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大倉side





大「…ん…っ」









ーピッピッピッ









心電図の音…









,









クリーム色の天井…









,








大「…っ」






…右脚痛った…








,









,









,









？「…ぉ…くら…」







,









この声は…





,









,









大「…よ…かぁま…くん？」








,









横「大倉…お前…無事やったん…な…」








声の方にまだ痛い首を傾けると




頭に包帯を巻いて
白い肌には沢山の擦り傷がある
横山くんの姿があった。









,







あぁ…








2人とも助かったんや…









大「…よか…った…っ」







自然と涙が出てきた。





怖かった。
ここで死ぬのかもって。
俺だけ助かって横山くん
死んでもぉたらどうしようって。









でも…

もう大丈夫なんや…






ほんまに…





よかった…っ







,







大「…横山くん…っ」





横「…んな…泣くなや…大丈夫や…」





大「ごめ…んな…っ。俺が…もっと早くトラック…から…っ。出たら…横山くんにっ、こんな思いさせへんくてよかったんに…っ」





横「…せやから…それはええんやで…。お前の…優しさやんけ…」





大「…俺なぁ？…横山くん…みたいな、手先の器用な…医者になりた、かってん…っ」





横「…」





大「それ…伝えよう…としたら、横山くん…意識失って…もうてっ。俺…怖かってん…っんっ」




横「…大倉…。」





大「ほんま…横山くん…生きとって…






よかった…っ」







横「…っ」









横山くんも我慢していた何かが切れたのか
涙をポロポロと流し始めた。







横「…俺かて…大倉…生きとってよかった…っ。こんな…かわええ弟…死んでもぉたら…俺、生きていかれへんもん…っ」





大「…横山くん…っ」





横「大倉…電話しとる間に、俺気ぃ失ってもおて…っ。その後…大倉が、いろいろ処置してくれたんやろ…っ？」





大「…ん。横山くんが…っ、前に教えてくれた…やつやったんやで…っ？レスキュー用のドリルで…頭…あけたんやで…」





横「…レスキュー用て…。お前、俺を…殺す気か…っ(笑)」





傷が痛むのか大きくは笑わないけど
いつもの特徴的な笑い方で
小さく肩を揺らしているのをみて
自然とこちらも笑顔になった。






大「…普段…の…うらみを…なぁ？」





横「…よぉゆうわ…(笑)」







。

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