04-10 二本のｺｰﾋｰ ページ10
◆ 2004.12.14 / 11:05AM ◆
・・《A》・・
『可哀想にって思ったんじゃないの？』
『思ってないってば！』
ｼﾞｮﾝｽはより一層頬の膨らみを大きくさせた。
『僕だって片想いの気持ちぐらい分かってます』
『あ、ｼﾞｮﾝｽも好きな人がいるの？』
仲間を見つけた気分になって、何だか急にｼﾞｮﾝｽが良いやつに思えて来た。
『います。僕の方こそ望み薄いですけどね』
『可哀想・・』
『…って、Aちゃんの方こそ口にしちゃってんじゃないですか！』
まったくよく怒る人だな。…って私が怒らせてんのか。
『いや、ごめん。もうね。片想いって辛いよねと思ったら口が勝手にさ』
ｼﾞｭｰｽを奢ってあげるから許してよと言うと、すんなりと機嫌を直した。
『んじゃ、何が良い？買って来る』
『…ｺｰﾋｰが良いです』
カラになった空き缶を持って立ち上がり、肩に掛けていたﾌﾞﾗﾝｹｯﾄをｼﾞｮﾝｽに渡して近くの自販機を目指す。
正直こんなので機嫌が直るとは思ってなかった。何とも簡単な人だ。
『Aちゃん！僕が自分で買いに行くよ！』
後ろから聞こえて来た声に振り向き、どうしてだと尋ねると私が足を引きずっているからだと言う。
『いい。すぐそこだし』
申し訳なさそうにするｼﾞｮﾝｽに手を上げて、また足を進める。
自販機についてから気づいた。
ｺｰﾋｰと言われたけど、ﾌﾞﾗｯｸ？それともﾐﾙｸとか入ってた方が良いのかな。
分かんないし、二本買って行くか。
ﾎｯﾄｺｰﾋｰを頬に当てながら戻ると、ｼﾞｮﾝｽは私のﾌﾞﾗﾝｹｯﾄに包まっていた。
うん、ね。やっぱ寒いよね。
『ん、どっち？分かんなかったから両方買って来た』
ｺｰﾋｰを差し出すとｼﾞｮﾝｽはﾌﾞﾗｯｸの方を手にした。
そっちを選んだか。私ﾌﾞﾗｯｸ派だからこれは誰かにあげよ。
『ﾌﾞﾗｯｸ好きなんだ。私と一緒だね』
『Aちゃんﾌﾞﾗｯｸ好きなの！？』
何故かもの凄く驚いていて、次の瞬間には、じゃぁそっちに変えて貰っても良いかと、私の手の中のｺｰﾋｰを指差して来る。
どうして初めからこっちを取らなかったのか聞いたら、ﾌﾞﾗｯｸは私が飲めなさそうだと思い遠慮したんだと言う。
何、その決めつけ。私がちっこいからか？
照れ笑いを浮かべながら私の手からｺｰﾋｰを取って、代わりにﾌﾞﾗｯｸを乗せて来た。
変なやつ。でもｼﾞｮﾝｽ、あんた意外に一緒にいて楽だわ。
いや、ｵｯﾊﾟで人と接する免疫ついたのかな？
04-11 仕返し？→←04-09 ﾌﾞﾗｯｸに浸りたい気分
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ﾓｼﾞｮ(プロフ) - K-POPさん» ＞K-POPさん☆ こちらにもコメントを！ありがとうございます！あ、やっぱりお父さんに邪魔するなよと思いました？(笑) ねー！あと少しだったのに！黙って風呂に行っておくれ！(笑) (2013年4月10日 3時) (
レス) id: 50fa2c5794 (このIDを非表示/違反報告)
K-POP(プロフ) - お父さん(T_T)あと少しだったのにー(笑 (2013年4月5日 14時) (レス) id: 7b8ef4342b (このIDを非表示/違反報告)
ﾓｼﾞｮ(プロフ) - ＞SuHyunさん☆ そうなんです、お父さんも出てきました！いっぱい出てくるかは分かりませんが、ちょこちょこ出る予定です・・。次の章でもよろしくお願いします★ (2012年7月24日 0時) (レス) id: 4f9c643c3b (このIDを非表示/違反報告)
ﾓｼﾞｮ(プロフ) - ＞maruさん☆ お父さん！邪魔しないでΣ(T□T) もうちょっとで・・・くそー！(笑) 次の章でもよろしくお願いします♪ (2012年7月24日 0時) (レス) id: 4f9c643c3b (このIDを非表示/違反報告)
SuHyun(プロフ) - お！ お父さん登場！ 次章も気になります♪ (2012年7月22日 23時) (レス) id: 89311b5f2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾓｼﾞｮ
| 作成日時：2012年6月16日 22時
