04-08 鏡越しのジジイ ページ8
◆ 2010.12.14 / 3:00PM ◆
・・《HeeChul》・・
長い打ち合わせが終了して、移動を挟んで次は番組の収録。
あっという間に時間は過ぎ、気づけばもう小腹の空く時間だ。
今は控え室でﾒｲｸとﾍｱｾｯﾄの最中で、本当に小腹が減っていた俺は、ﾏﾈﾋｮﾝが買って来てくれた甘ったるいﾊﾟﾝを食っている。
ﾏｼﾞで甘ったるくて、全部食ったら確実に胸焼けを起こしそうな予感がする。
鏡越しに見える順番待ちをしてるﾒﾝﾊﾞｰに向かって飲みもんを淹れろと、一応俺式の頼み方をした。
そこで一番最初に立ち上がったのはﾄｩｷﾞだった。
もー、しょうがないなとか言いながらも顔は別に嫌そうじゃないﾄﾞMじじい。
「ﾋﾁｮﾙ！ｺｰﾋｰ以外だと、お茶と紅茶しかないけどどっち〜？」
控え室にあるｳｫｰﾀｰｻｰﾊﾞｰの前で、ﾄｩｷﾞがこっちに向かってでかい声を出した。
「ｺｰﾋｰ！みるく入りで砂糖は一個な！」
「ぇえっ？！」
鏡越しに見ると奥からﾄｩｷﾞ、その前のｿﾌｧ部分でｹﾞｰﾑに夢中だったｷｭﾋｮﾝが驚いた顔をして俺を見て来て、その向かいに座っているｼｳｫﾝに至っては何故か祈り出した。
神の加護は要らねーよ。今俺に要るのはｺｰﾋｰだ。
鏡越しに見ていたらﾄｩｷﾞがﾏﾄﾞﾗｰを指先で摘んで、ｺｰﾋｰをくるくると掻き混ぜながら近づいて来るのが見えた。
「はい、お待たせ」
湯気の立つｶｯﾌﾟをﾄﾝと俺の目の前に置く。
「何で急にｺｰﾋｰなの？嫌いなくせに」
甘ったるいもんをｺｰﾋｰの苦味で調和させようとしただけだ。
いや、あいつがな。これならってな。
「ｺｰﾋｰをﾌﾞﾗｯｸで飲むやつってｺｰﾋｰ好きだよな？」
「そうだろうね。何？また？」
「ご苦労。もう下がれ」
「僕は召使いじゃないんですけどね。ﾋﾁｮﾙ・・・可愛いｯ」
肩を竦めておどけた様に笑い残し、ﾄｩｷﾞは逃げて行った。
「ジジイ！お前あとでﾏｼﾞでぶっ飛ばすからな！」
今は離れてるから調子に乗ってるのか、ジジイが鏡越しに笑顔で手を振って来る。
うぜーっ！
あいつは苦味を感じないのか平気な顔してﾌﾞﾗｯｸで飲んでたんだよ。
あいつがｺｰﾋｰ好きだから、また一緒に飲んでやろうかなってちょこっと思っただけだろうが！
その前に苦味に慣れる練習って言うかだな…クソｯ！
とにかくもっと早く時間が経てば良いんだよ。
そしたら仕事が終わって、俺はあいつに会いに行けんだ。
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ﾓｼﾞｮ(プロフ) - K-POPさん» ＞K-POPさん☆ こちらにもコメントを！ありがとうございます！あ、やっぱりお父さんに邪魔するなよと思いました？(笑) ねー！あと少しだったのに！黙って風呂に行っておくれ！(笑) (2013年4月10日 3時) (
レス) id: 50fa2c5794 (このIDを非表示/違反報告)
K-POP(プロフ) - お父さん(T_T)あと少しだったのにー(笑 (2013年4月5日 14時) (レス) id: 7b8ef4342b (このIDを非表示/違反報告)
ﾓｼﾞｮ(プロフ) - ＞SuHyunさん☆ そうなんです、お父さんも出てきました！いっぱい出てくるかは分かりませんが、ちょこちょこ出る予定です・・。次の章でもよろしくお願いします★ (2012年7月24日 0時) (レス) id: 4f9c643c3b (このIDを非表示/違反報告)
ﾓｼﾞｮ(プロフ) - ＞maruさん☆ お父さん！邪魔しないでΣ(T□T) もうちょっとで・・・くそー！(笑) 次の章でもよろしくお願いします♪ (2012年7月24日 0時) (レス) id: 4f9c643c3b (このIDを非表示/違反報告)
SuHyun(プロフ) - お！ お父さん登場！ 次章も気になります♪ (2012年7月22日 23時) (レス) id: 89311b5f2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾓｼﾞｮ
| 作成日時：2012年6月16日 22時
