04-44 時 ページ44
◆ 2004.12.14 / 8:20PM ◆
・・《A》・・
ｵｯﾊﾟが突然抱きしめて来て、そしてずっと黙ったままになってもう10分以上が経った。
さっきから時計が気になって何度も見てしまう。
時を刻む事がこんなに恐いと感じたのは初めて。
私は今まで時間というものに執着した事なんてなかったから。
無駄に過ぎていく時の中に、私はただ突っ立ってただけだから。
無駄じゃない時間は、通常の倍は早くに時を刻むんじゃないかと思ってしまう。
10分なんて一瞬。
言葉の通り、一つ瞬きをすればまた10分経ってるんじゃないか。そんな感覚にまで陥る。
ｵｯﾊﾟの腕の中で更に10分を過ごすのも悪くないけど、何を考えているか分からない時間より、私はｵｯﾊﾟの事をもっと知りたい。
その想いとは裏腹に、何度かｵｯﾊﾟに声を掛けたけれど全て無視された。
ねぇ、もう隠し事の事は良いから話をしようよ。
ｵｯﾊﾟは私の事に興味ないかも知れないけど、私の方は話したい事がある。
今日友達が出来たんだよって報告しようと思ってたりしたの。
それから、私の向こう側はまだ見つけてないけどｵｯﾊﾟの向こう側ってあるのかなとか。
それに、私はもう少ししたらｱﾒﾘｶに戻っちゃうけど会いに来てくれる？とか。
もし来れないとか、ｵｯﾊﾟに行くなって言われたら残ろうかなとか。
こんなの…言えるわけないけど。
あぁ、駄目だ。また泣きそう。
ほんの少しで良いから素直になりたい。そしたら後の時間を楽しめる。
母さんお願い！一回だけ私に素直になる口を頂戴！
また他人任せだけど屁理屈言ってもいい？
母さんは他人じゃない。
お願いね？私が素直な言葉を出せるように見守っててよ？
何を言おうかなんて頭で考えたらきっと出て来ないから考えない。
ゆっくりと繰り返し深呼吸してから口を開く。
『ｵｯﾊﾟ・・・私、ｵｯﾊﾟと普通の話がしたい』
頑張ったのに大した事を言えなかった。
それなのに驚くほど緊張して、言い終わった今何故か泣いています。
ｵｯﾊﾟが身体から離れたのが分かったけど、泣いている私は結局ｵｯﾊﾟの顔も見れなくて下を向いてた。
また無駄な時間を使ったと思うと余計に涙が出て来る。
『おい…何で泣いてんだよ』
…分かんない。分かんないけど時間が過ぎるのが焦るんだもん。
『…A…か、顔上げろ』
ｵｯﾊﾟの声が、私の名の音を出した。
驚いて顔を上げたらｵｯﾊﾟの顔は真っ赤で。
分かんないけど…無駄じゃなかった？
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ﾓｼﾞｮ(プロフ) - K-POPさん» ＞K-POPさん☆ こちらにもコメントを！ありがとうございます！あ、やっぱりお父さんに邪魔するなよと思いました？(笑) ねー！あと少しだったのに！黙って風呂に行っておくれ！(笑) (2013年4月10日 3時) (
レス) id: 50fa2c5794 (このIDを非表示/違反報告)
K-POP(プロフ) - お父さん(T_T)あと少しだったのにー(笑 (2013年4月5日 14時) (レス) id: 7b8ef4342b (このIDを非表示/違反報告)
ﾓｼﾞｮ(プロフ) - ＞SuHyunさん☆ そうなんです、お父さんも出てきました！いっぱい出てくるかは分かりませんが、ちょこちょこ出る予定です・・。次の章でもよろしくお願いします★ (2012年7月24日 0時) (レス) id: 4f9c643c3b (このIDを非表示/違反報告)
ﾓｼﾞｮ(プロフ) - ＞maruさん☆ お父さん！邪魔しないでΣ(T□T) もうちょっとで・・・くそー！(笑) 次の章でもよろしくお願いします♪ (2012年7月24日 0時) (レス) id: 4f9c643c3b (このIDを非表示/違反報告)
SuHyun(プロフ) - お！ お父さん登場！ 次章も気になります♪ (2012年7月22日 23時) (レス) id: 89311b5f2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾓｼﾞｮ
| 作成日時：2012年6月16日 22時
