04-41 乙女な俺 ページ41
◆ ？？？？ / 7:50PM ◆
・・《HeeChul》・・
有名人の俺は自分の世界でだけで良いんだよ。
ここではただのｷﾑ・ﾋﾁｮﾙで良い。いや…が！良い。
……ていうかお前、またなのかよ。
『おい』
見ていたらAの視線がどんどん下に下がって行くのが分かった。
お前なぁ、俺を見てろってさっき念を送ったばっかだろーが。
『おい』
…あ？お前完全にｼｬｯﾄﾀﾞｳﾝか？俺の声も耳に届かないって言うのかよ。
『おいって！』
結構なでかさの声を出してやっとここに戻って来た様子のAは俺と目を合わせたが、俺を見つめるだけで何も言わない。
『何ﾎﾞｹｯとしてんだよ。俺が何回も呼んでんのに』
『あ、本当？ごめん。全く聞こえてなかったわ。洗い物するからｿﾌｧにでも座ってれば？』
驚くほど軽くあしらわれた。
素っ気ないにも度があるだろ。俺は一緒にいたくてここに来たのに、お前はそうじゃないのかよ。
『おい』
『何？』
振り向いたAの表情からは・・・いや、何考えてるか全然読めねーっ！
この難しいちびっこい生きもんは何なんだよ！
『洗いもんなんて後回しでも良いだろ？立ってんのは疲れるからｿﾌｧに行こうぜ』
素直にっていうか、俺的には恥ずかしくて照れちまう事を、さも普通に聞こえる様にさらっと流しながら言ってみた。
なのに、このちびっころは何も答えないんだが。
若干苛立ったが、ここで怒るのは勿体ないと思った。
どうせならこの苛立ちを利用してやりゃ良いんじゃないかと考えた俺は、勢いでAの手を握って、無理やりﾘﾋﾞﾝｸﾞに足を進めた。
ところが、ものの2秒で苛立ちも、そこから生まれた勢いも消えてしまって、残ったのは心臓の音と顔に集まるﾏｸﾞﾏ並みの熱。
Aは今も何も言わないが、手にｷﾞｭｯと力を込めて来た。
すると、それまでも充分煩かった心臓がﾄﾞｶﾝと一発でかい音を出した。
思わず口から音が漏れるんじゃないかと思って、もう片方の手を軽く口元に当てた。
俺もｷﾞｭｯと握り返す。
ずっと繋いでいたくて、繋がっていたくて…。
ﾘﾋﾞﾝｸﾞまでの距離が見えないくらいに遠くなれば良いのにと思った。
だがしかし、実際はﾘﾋﾞﾝｸﾞまでの距離なんてあっという間だ。
ｿﾌｧに二人して無言で座って、どちらからともなく離れた手に少しの寂しさまで感じてしまった。
手に残った熱を感じながら思った。
何か俺って、乙女みたいで気持ち悪りーなと。
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ﾓｼﾞｮ(プロフ) - K-POPさん» ＞K-POPさん☆ こちらにもコメントを！ありがとうございます！あ、やっぱりお父さんに邪魔するなよと思いました？(笑) ねー！あと少しだったのに！黙って風呂に行っておくれ！(笑) (2013年4月10日 3時) (
レス) id: 50fa2c5794 (このIDを非表示/違反報告)
K-POP(プロフ) - お父さん(T_T)あと少しだったのにー(笑 (2013年4月5日 14時) (レス) id: 7b8ef4342b (このIDを非表示/違反報告)
ﾓｼﾞｮ(プロフ) - ＞SuHyunさん☆ そうなんです、お父さんも出てきました！いっぱい出てくるかは分かりませんが、ちょこちょこ出る予定です・・。次の章でもよろしくお願いします★ (2012年7月24日 0時) (レス) id: 4f9c643c3b (このIDを非表示/違反報告)
ﾓｼﾞｮ(プロフ) - ＞maruさん☆ お父さん！邪魔しないでΣ(T□T) もうちょっとで・・・くそー！(笑) 次の章でもよろしくお願いします♪ (2012年7月24日 0時) (レス) id: 4f9c643c3b (このIDを非表示/違反報告)
SuHyun(プロフ) - お！ お父さん登場！ 次章も気になります♪ (2012年7月22日 23時) (レス) id: 89311b5f2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾓｼﾞｮ
| 作成日時：2012年6月16日 22時
