04-34 欲 ページ34
◆ 2004.12.14 / 6:50PM ◆
・・《A》・・
私って結構単純なのかなと思う。
ｵｯﾊﾟが“初めて”をくれただけで、さっきまでのﾓﾔﾓﾔした感情が吹き飛んだ。
だけど、欲ってきっと留まる事を知らないものなんだろうなと思う。
もっといっぱいのｵｯﾊﾟの初めてが欲しくなる。
…だめだめだーめ！
余計なとこは考えない様にしよう！
『宇宙人ー！まぁだー？お腹空いたんだけどー！』
わざと言ってみれば、離れた所から舌打ちが聞こえて来て、口元を両手で隠してこっそりと笑う。
いつでも一緒にいられる訳じゃないんだから、これも楽しまなきゃ。
あの光がｵｯﾊﾟを連れて帰らなければ良いのにな…。
『ほら！持って来てやったぞ！』
不機嫌そうな顔でﾄﾚｲをﾃｰﾌﾞﾙの上に置くｵｯﾊﾟに、更に早く並べてよと言ってみた。
『はあっ？！何で俺がそこまでしなきゃなんねーんだよ！』
『手伝うって言ったのはそっちでしょ』
調子に乗るなと言って来るｵｯﾊﾟだけど、私を見下ろして来てても怒ってる感じはしない。
それに怒っても恐くないって言ってんのに。
だからいつまでも可愛げの欠片も出せないのかも知れない。
不意にいつも下から見上げているけれど、上から見たらどう見えるのかなと思って、おもむろに椅子の上に立ち上がった。
『あ？お前何やってんだ？見下ろされたって恐くねぇしな』
やだ…上から見ても男前だ。格好良い。ていうか綺麗。
『首がいてー。さっさと座れ』
『それ、私はいつもなんだけど』
『悔しかったらでかくなりゃいいだろ。ちび犬』
犬って言うなバカ。名前呼んでよ。
『今は私の方がでかいんだから言うこと聞いてよ。ちび宇宙人』
『ほぉー。お前言ったな？ちびな方がこれをやるんだな？』
『そうよ？だから早くしてよね』
我ながらこの子供の言い合いみたいな争いは何だとは思いつつ、でもそれが楽しかったりする。
『なら覚悟しろよ？』
ｵｯﾊﾟはそう言って突然私の腰に腕を回す。そして次の瞬間にはそのまま担がれて、私はあっという間に床に降ろされてしまった。
『ん、俺の勝ち。じゃ、ちび犬よろしく』
ｵｯﾊﾟはﾆﾔｯと笑って私を見下ろしながらﾄﾚｲを指差す。
『ずるいのよ！』
『知らねー。お前が言い出した事だろ？責任持て』
大きく笑うｵｯﾊﾟを見てたらまた欲が溢れて来る。
それなのに何も出来ないのが現実だ。
私は、この人がどうしても欲しくて堪らないのに。
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ﾓｼﾞｮ(プロフ) - K-POPさん» ＞K-POPさん☆ こちらにもコメントを！ありがとうございます！あ、やっぱりお父さんに邪魔するなよと思いました？(笑) ねー！あと少しだったのに！黙って風呂に行っておくれ！(笑) (2013年4月10日 3時) (
レス) id: 50fa2c5794 (このIDを非表示/違反報告)
K-POP(プロフ) - お父さん(T_T)あと少しだったのにー(笑 (2013年4月5日 14時) (レス) id: 7b8ef4342b (このIDを非表示/違反報告)
ﾓｼﾞｮ(プロフ) - ＞SuHyunさん☆ そうなんです、お父さんも出てきました！いっぱい出てくるかは分かりませんが、ちょこちょこ出る予定です・・。次の章でもよろしくお願いします★ (2012年7月24日 0時) (レス) id: 4f9c643c3b (このIDを非表示/違反報告)
ﾓｼﾞｮ(プロフ) - ＞maruさん☆ お父さん！邪魔しないでΣ(T□T) もうちょっとで・・・くそー！(笑) 次の章でもよろしくお願いします♪ (2012年7月24日 0時) (レス) id: 4f9c643c3b (このIDを非表示/違反報告)
SuHyun(プロフ) - お！ お父さん登場！ 次章も気になります♪ (2012年7月22日 23時) (レス) id: 89311b5f2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾓｼﾞｮ
| 作成日時：2012年6月16日 22時
